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とおとうみ浜松オープン 2012

藤本佳則は先輩との直接対決に胸躍る

まだ3日目とはいえ決勝ラウンドで、自身初の最終組も、「びっくりするほどリラックスして回れた」。献身的に支えてくれるトレーナーとマネージャーに、デビューからタッグを組む専属キャディの前村直昭(なおあき)さん。

「直(なお)さんは、ほんっとに一生懸命に盛り上げてくれるのでね。直さんも明るい人で、笑いながら、楽しく笑顔でラウンドしようと、その点でも一致している」。

スタート時こそ緊張していて、「今日はどういうゴルフになるのか」。しかしスタートするなり1番、2番でべたピンの連続バーディを奪うと最初の不安も杞憂に終わり、4番で池に入れてボギーを打ったあたりでは、すでに優勝争いの深刻さは消えていて、2人でニコニコと、ピンチもやり過ごしていた。

通算14アンダーにして、3日連続で首位快走のルーキーを、追いかけてきたのは大好きな先輩だった。谷原秀人との最終日最終組は、願ってもない直接対決。母校の東北福祉大は、恒例の豪州合宿に揃って参加したのはこの3月。

11歳違いの先輩と後輩は、互いを褒めちぎった。

「今年、タニさんは絶対に優勝します」と藤本が断言すれば、先輩の谷原も「お前も今年、絶対に勝てる」。
確信しあった2人は「どちらが先に、優勝するか」。
藤本は、デビュー年のツアー初Vを。谷原は2年ぶりのツアー通算10勝目を賭けて「先に勝ったほうが、何か好きなものをプレゼントしましょう」と、約束しあった。

さっそく揃ってそのチャンスの到来にも胸が躍る。
同時に、簡単に倒せる相手ではないというのは、自分が一番知っている。
「タニさんは苦手のない選手。ショットメーカーでアプローチもすごく柔らかく打つ。見習いたい」と後輩は、いつもその技の数々を盗もうと懸命だ。

人間的にも惚れ込んでいる。今季ルーキーの自分にも、分け隔てなく声をかけ、技の数々を惜しみなく伝授してくれる。「心の余裕があって、すばらしい人。今ではタニさんに頼り切っていて、今では心から話せる方の一人」と、絶大な信頼をおいている。

尊敬する先輩との優勝争い。「相手が相手なのでね。ちょっと調子が良いくらいでは勝てない。明日は、やれるところまでやって、タニさんとの最終日最終組で勝てれば、今まで頑張ってきたことも、確信に変わる」。
99年のJGTO発足以降としては、デビューから3試合目の最速Vを狙う新人に、願ってもない相手が立ちはだかった。

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