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タマノイ酢よみうりオープン 2001

「最終日は、小澤君に実況中継をやってほしいんだ」

強行スケジュールの深堀圭一郎が、2位タイスタート
狙うは全英、果たしたいのは男の友情

 深堀圭一郎は、先週の5日、米ニューヨーク州パーチェスで行われた全米オープン最終予選に挑戦。
 その直前の、JCBクラシック仙台出場のため、ぎりぎりまで日本で奮闘しての強行渡米だった。

 そして、その帰国直後の今大会も、時差ぼけと背筋痛の、2重苦を背負っての出場。
 海外メジャーへの熱い思いが、深堀を、ハードなスケジュールへと駆り立てている。

 「全英オープン日本予選はこれと、あと来週のミズノオープンの2つ。2試合とも、僕の好きなコースだし、チャンスはあると思っている」

 1日36ホールをプレーする全米オープン予選は、73、74の147ストロークでプレーオフ進出に5打足りず、予選落ちした。
 その雪辱を晴らすには、7月に行われる全英オープンの、日本予選対象試合でランク入りし、出場権を獲得するしかない。

 今大会開催前日は、3人のトレーナーをはしごして、体調調整につとめた。
 JCBクラシック仙台のあたりから、不調を訴えていたパッティングは、この日初日のスタート前に、ジャンボ尾崎と、健夫のパッティング練習に耳をそばだて、ヒントを掴んだ。
 「予選落ちはしたけれど、アメリカで得たものは、必ず日本で結果に残したい」
 全英切符を確実なものにするためにも、深堀には、ここよみうりでのVしか見えない。

 “男の友情”もある。
 今大会、テレビの実況中継をつとめるのは、明治大学時代の同期で、いまは読売テレビの編成局アナウンス部に所属する小澤昭博さん(写真左)。
 ゴルフ部では、小澤さんが主将、深堀が副将の間柄だった。
 「最終日は、なんとしても彼に、僕の実況をしてもらいたい。・・・自然と、声がワン トーンあがるくらいの、優勝争いをね」。
 深堀の脳裏には、大切な友人の前で決める最終日のウィニングパットが描かれている。

★ この日、深堀の共同インタビューを聞きながら、小澤さんも胸を熱くした。
 「あそこまではっきりといわれると、さすがにジーンときますね」

 小澤さんは92年の深堀のプロテストに1週間休暇を取って応援に駆けつけたこともあるほど。深堀の良き友人であるとともに、一番の応援者でもある。

 そして、良き理解者―。
 「ずっと彼を見てきたからわかるんです。今日の彼は、ゲームに入れていました。
 それも、とても良い“入り方”で、同じ組のジャンボさん、横田君のプレーを、じっと観察しつつも、自分のゴルフに集中してるっていうんでしょうか。今日の彼の様子を見ていると、なんだか、今週は、やってくれるんじゃないかって気がしています」

※ 小澤昭博さんプロフィール
 中学3年からゴルフをはじめる。明大明治高校時代には、同じ鎌倉市に住んでいた伊沢利光と交流があり、3年間、練習をともにしてゴルフの腕を磨いた。
 明治大学ゴルフ部4年のとき、深堀圭一郎とチームを組んで出場した『関東大学対抗テレビマッチプレー』での優勝経験がある。
 卒業後、読売テレビ放送入社。現在は、編成局アナウンス部でアナウンサーを務める。

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