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住建産業オープン広島 2000

尾崎将司と首位で並んで迎えた最終18番

「あの“オジサン”とプレーオフになっても勝ち目はない」と深堀圭一郎は第2打をピンそば20センチにつけるスーパーショットを打って勝利をもぎ取った。

 尾崎将司と通算12アンダーで並んで迎えた最終18番。相手は今大会9勝中このコースで7勝をあげている強敵だ。
 「あの“オジサン”とプレーオフになっても勝ち目はない。絶対に72ホールで終わらせる。」と覚悟を決めた深堀は「今大会4日間で最高」という素晴らしいティショットを放ち、フェアウェーセンターを捉えた。
 さらに、「絶対に決めてやる」と興奮気味に打った残り120ヤードの第2打は、ピッチングサンドで。これまたピン左そばにつけるスーパーショットに、「とにかくついてくれ、という気持ちだったけどあんなに寄るとは思ってない。あの硬いグリーンにむかって、短いクラブで打てたのが勝因。まるで漫画みたいだね」と、本人も目をシロクロだ。

 1年10ヶ月ぶりに沈めるウィニングパットは、わずか20センチ。
 「あんな短いの、かえって素に戻ってドキドキしちゃった。1年10ヶ月ぶりでプレッシャーも相当あったけど、それを克服することは、言葉に言い表せないくらい楽しいことです」と、激戦を終えてホッと息をついていた。
 一時は、首位と3打差まで後退したが、18番で劇的サヨナラホームラン。深堀が、最後まで八本松の王者・ジャンボにしぶとく食らいつき、執念でツアー3勝目をもぎ取った。

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