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ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント 2025

河本力が目指すきょうだいでの北海道連勝

真夏の北海道連戦は真逆のゲーム展開を目指しており、今週はまず、苫小牧の御前水(ごぜんすい)ゴルフ倶楽部で激しいバーディ合戦が予期される。
今週のVスコアについて「50(アンダー)っていう情報を持ってきた」というのは、飛ばし屋の河本力(かわもと・りき)だ。




情報の根拠はISPSの半田会長が、コース選定の際の条件として、「50アンダー出てもいい」との要望を共催のJGTOに出されたことに起因するが、いずれにせよいまだかつてない伸ばし合いとなることは必至だ。

河本も火曜日に、インの9ホールを回った練習ラウンドでは「1個パーでほか全部バーディが獲れた」といい、Vスコアも「20(アンダー)は越える」と予測をするが、いかんせん、河本は球が飛びすぎることから「ドライバーを持てるホールが2、3ホールしかない」と、ほとんどアイアンでティショットを打つことになりそうで、それがどちらに転ぶか。

「距離が長くないので、もちろん近くから打った方がチャンスに付けられると思うんですけど、木で上手にセパレートされているので、フェアウェイでも何ヤードまで、というのをしっかり決めて、組み立てをしっかりやらないと。リスクも大きいと思うので、いかに欲を抑え込めるかどうか」と、自分に言い聞かせている。

直近の新規大会「リシャール・ミル チャリティトーナメント」では、3日目まで首位を走るなど、好調には違いないが最終日に競り負け、2打差の2位に。
「伸ばし切れなかった自分が悔しいけど、そこから学ぶこともある」と、切り替えられたのは、お姉さんのおかげだ。

先週の女子ツアー「北海道 meiji カップ(札幌国際CC)」で、結さんが通算3勝目を達成したその日に、家族で集合。
「勝った、負けたというのも大事だけれど、常に優勝争いすることも大事」と、結さんから改めて諭された。

「今週も来週も、その先も一喜一憂することなく常に優勝争いして、河本優勝するんじゃないか、という位置にいられるように」と、先週の空き週も準備と鍛錬を重ねて、お姉さんと入れ替わりで北海道にやってきた。

「僕が当然(結さんよりも先に)3勝目を挙げるつもりでいたので悔しいですが、すぐ追いついて、追い抜かす」と、メラメラしながら、共に頂点を目指す。

年頭に結さんと約束したのはきょうだいでの年間1位。
「年間王、年間女王になるためには、1勝2勝したからOKじゃなくて、常に上位で戦い続けることが大事」。
まずはきょうだいによる北海道連勝で3年ぶりの通算3勝目を、夢実現に拍車をかける。

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