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THE OPEN CHAMPIONSHIP 2025

松山、金谷と共に河本がメジャー初の決勝へ「予選落ちして帰る自分が凄く嫌」全米オープンの悔恨を糧に

北アイルランドのロイヤルポートラッシュで行われている第153回の「全英オープン」は19日、予選ラウンドが終了し、河本力(かわもと・りき)が通算イーブンパーの34位タイ、松山英樹(まつやま・ひでき)金谷拓実(かなや・たくみ)がカットラインの通算1オーバー、51位タイで決勝ラウンドに進出した。

星野陸也(ほしの・りくや)は通算2オーバーの71位タイで1打及ばず。
JGTO選手の宋永漢(ソン・ヨンハン)は通算4オーバーの99位タイ。
ショーン・ノリスが通算5オーバーの113位タイ。
今平周吾(いまひら・しゅうご)と阿久津未来也(あくつ・みきや)は通算9オーバーの144位タイで、それぞれ予選敗退した。


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6月の「ミズノオープン」の2位で大会初切符を得ていた河本は、メジャー3試合目で初の決勝進出を果たした。
1オーバーの45位から出て、5番でボギーが先行するなど、「前半はティショットが曲がって、ピンチばっかり。すごくしんどかった」と窮地が続いた中で、思い出していたのは先月、味わったばかりの悔しさ。

まだ出場権も降りていない“補欠”の立場で現地に飛び、2年連続出場を果たした今年6月の「全米オープン」では2年連続の予選敗退を喫していた。
「ぜんぜん、自分もできると信じていたけど体調不良とか、準備不足でどうしようもない感じがあって。世界を目指していると言って、世界に行っても戦えていない。予選落ちして帰っている自分が凄く嫌だった。今週は体調もよく臨めて最低、予選通過しないと応援してくれる人にも申し訳ない」。

恩人らの思いもあえて背負って前半、ターンし、11番から連続バーディ。
「流れに乗ることができた」と、すぐ13番のボギーもめげず、初日にダブルボギーを喫して、トップ10から陥落していた15番では「昨日の分を取り返す」と、キャディさんに宣言して8メートルのバーディトライをねじこんだ。

「今週一番長いパットが決まって安心しました。最後まで気持ちを切らさず、諦めずにプレーができた。少しは成長できたかな、と思います」。
1アンダーの「70」に戻して、待望の週末へ。

1日が非常に長い「全英オープン」で、この日は最終組でのティオフ。
「16時16分にスタートというのがまず初めてで。朝起きちゃう、どうしても。時間あるな、と過ごしていて、気持ちも体も、早く作りすぎないように我慢して」と、準備のタイミングにも余念なく、「慣れも、少しずつ出てきて、好きだなと思えるくらい、やりやすさを感じている。頭を使ってゴルフすることが楽しいな、幸せだな、と噛み締めています」と、リンクスコースにも日に日に適応しつつある。

初進出を決めたメジャーの土日も思い描くのは吉報を待つファンの顔。
「日本で応援してくださる人をワクワクさせたい。状態はいいのでチャンスはある。しっかり上位を目指して、自分のできることを全力でやりきる」と誓った。

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