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リシャール・ミル チャリティトーナメント 2025

特別賞1600万円もモチベーション。河本力が63

大会初日のスタート直前、新規大会の主催者からきゅうきょ、ビッグニュースが発表された。
18番ホールのみの合計スコアがもっとも少ない選手に贈られる「ツアーホール賞」の賞金が、なんと1600万円と優勝賞金の2000万円にも届きそうな勢い。

特別賞の賞金としては、史上最高額だ。
河本力(かわもと・りき)は、スタートの1番ティで川﨑社長に言われた。
「お前のために用意した」。
「欲しいです、マジで!」と、改めて最終ホールで目の色を変え、左から10ヤードのカラーから狙ったパー5の第3打は、「本当に入りそう。惜しかった。入っていたら大きかった」と、イーグル逃しのOKバーディ締め。

16番でのチップインを含む4連続を記録するなど、9バーディボギーなしの「63」。
「グリーンがソフトなので、100ヤードを残すと、距離感が難しいけど50ヤードからならラフからの方が合わせやすい。広いホールで持ち味を生かさないのはもったいない」と、豪打にものを言わせてロケット発射。

「ずっといい状態を継続してできています」。
こないだ初出場を果たした全英オープンでは、しっかりと4日間を戦ってきた。

3日目こそ「テンション上がってしまって。コースにぼこぼこにやられました」と「78」を打ったが、最終日に「68」で挽回。
63位の成績を収めて「4日間プレーできたことは自信になった」と、戻ってきた。

ここ石川県との気温差は軽く「20℃以上」。リンクスコースとのギャップはあまりに激しいが、今朝、お父さんから「日傘がいいらしいよ」とラインをもらって取り入れてみたら「さすとささないでは20℃近くは違うんじゃないか」と、てきめん。



お父さんのおかげで涼やかに単独トップに立つことができた。

日体大ゴルフ部時代に試合で加賀温泉の片山津ゴルフ倶楽部を回ったことはあるが、能登カントリークラブは初めて。
「金沢も初めてなんです。のどぐろ食べたよ!」と、さすがの肉好きも、今週はヘルシーに、新鮮なお魚を堪能。
「海鮮めっちゃうまいです!」と目が輝く。

能登半島地震や豪雨災害の復興支援を目的に立ちあがった新規大会。
「こうしてチャリティの機会をいただきながらプレーさせてもらえるのは非常にありがたいですし、みなさんに笑顔をお届けできるよう選手みんなで力を合わせて頑張ります」と、初日の好ダッシュにいっそう気合が入った。

会場に出店中の「輪島の朝市」の事務局のみなさんにもリキ人気。
「河本くんにたくさんお買い物に来て欲しい」との伝言を聞いて「嬉しい!ぜひ行きます」。
暑さも吹き飛んだ。

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