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リシャール・ミル チャリティトーナメント 2025

河本が完全V王手、初Vを狙う古川が1差2位で初の最終日最終組へ

3日目をトップタイで出た2人が苦しみながらも、ワンツーを守った。
この日は、海からの風が吹き、河本力(かわもと・りき)も、古川龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)も、ショットの制御に苦しんだ。

河本は、「ティショットが曲がったので、チャンスが少なかった。凄い風でしたし、ショットが曲がるとこんなに疲れるんだ、と。苦労しました」と5バーディ、1ボギーの4アンダー「68」。



初日から「63」「66」と伸ばし続けた予選に比べると、物足りない土曜日とはなったが、最後18番は奥から3メートルのチャンスを逃さずバーディ締め。
1打リードの単独首位に躍り出ることはできた。

「明日につながる」。
完全Vでの3年ぶり通算3勝目をにらめる。

「良い位置で最終日を迎えられるので、もちろん大会を盛り上げたいという気持ちもありますし、自分がどういう姿で優勝して
いるとか、どういう感じでゴルフしているかしっかりイメージして。良い準備して、早く寝るだけ」と、余念がない。

一方、河本と共に、自己初のトップで3日目を出た古川もまた、曲がるショットに苦しんでいた。



序盤こそ1番でバーディ発進。さらに3番と、6番では残り30ヤードを直接決めるイーグルを奪ったが、その後は2バーディと3ボギーにとどまった。

「ショットがとにかく散らかって。こんなに曲がったことなかったので、困ってました」と、この日のフェアウェイキープも「とんでもなく低い」と、たった4回。

「緊張かわからないですけど、インパクト付近でゆるみがでていたかもしれないかな」と自己分析。
通算17アンダーで、首位と1差の2位には踏みとどまれたが「最初の4つの貯金のおかげ。10番以降は0点」と、自分を厳しく断じた。

隣の河本も、苦労はしながら「(先月初出場の)全英オープンに比べたら、へでもない」と言う感想が聞こえてきて、「さすが、凄いな。勉強させてもらいました」と、明日への糧に。

初Vなら福島県勢として初のツアー勝者に輝ける。
「もちろん、意識はしています」と、チャンスをにらむ。
「優勝争い自体初めてですし、どうなるかわからないですけど、勝ち取れたらいいな、と思います」。
初の最終日最終組にも臆せず食らいつく。

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