Round48:00 霜の為、スタート時刻を20分遅延(8:30→8:50)
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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2025
蟬川、坂本と石塚が首位。史上最大の下剋上Vはあるのか
史上最大の下剋上はあるのか。
最終日を前に、大混戦になった。
3ラウンドが終わり、通算14アンダーの首位に3人が並んだ。
蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、今年6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に続く今季2勝目、アマプロ通算6勝目を狙う。
プロ8年目の初Vがかかる坂本雄介(さかもと・ゆうすけ)は、6月の韓国開催「ハナ銀行インビテーショナル」でノリスにプレーオフ敗退して以来、今季2度目のV争い。
「20(アンダー)はいかないと勝てない。今は日本の男子、本当にレベルが高いので。何打差あってもわからない。最終日爆発したもん勝ち、という時代。こういうチャンスを生かせられたらラッキー」(坂本)。
前日29日に、母校の埼玉栄高校が「緑の甲子園」でプレーオフを制して2年ぶり5度目の優勝を飾った。アベックVなるか。
そして石塚祥利(いしづか・しょうり)は史上最大の下剋上Vがかかる。
昨季のQTでは2次敗退し、同ランキングは323番目。チャレンジトーナメントのACNツアーに出場するのもやっとで、レギュラーツアーは本大会が今季初出場だ。
2010年の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」でマンデートーナメントから勝ち上がり、最大の下剋上として小山内護(おさない・まもる)でも、QTランキングは、104番目だった。
2打差の単独トップから出たこの日3日目は、「緊張で手が震えていた」と、3番パー3で、ティショットを奥のカート道に打ち込みダブルボギーが先行した。
「どうなっちゃんだろう…」。
不安と恐怖もすぐ5番で、パットだけ左で打つ“二刀流”で4メートルのチャンスを沈めて解消。
V争いに集中し、リーダーボードを見て「気合を入れないと」と臨んだ13番から3連続バーディで、一気に2打差トップに返り咲き。
ティショットを右バンカーに入れた16番で3パットを叩いてまたこの日2個目のダブルボギーを叩いたが、「緊張してもっとショットが曲がるかな、と思ったんですけど意外とあれてなかった。この調子だったら、もう少しいけたかな」と、冷静だった。
お兄さんたちが切り盛りする会場のジェラート店は、弟の活躍に比例して、ますます大盛況に。
「忙しくて全部はついていけなかったよ」とこぼしていたが、それでも弟の前半ハーフと上りの4ホールをついて歩いて応援してくれた。
「ほんとうに?全然気づかなかった…」とプレーに没頭していた末弟。
まずは3日目の最終組を乗り切れた。
最終日も、3人タイの首位で最終組に臨める。
「意識は絶対にすると思いますが、自分の目標であるトップ10に入って来週も出場すること。そこを目標にしながら優勝も意識して、頑張っていきたいと思います」。
福岡県福岡市出身で、21年の転向から芥屋ゴルフ倶楽部の所属プロ。
今季QTランキング323番目の石塚が勝てば、出場資格が最も低い選手の優勝が達成される。
史上最大の下剋上Vでホームを沸かす。















