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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2025
「奇跡は起きるじゃなくて起こすもの」蟬川泰果が勝って逆転キングに奮い立つ
勝って逆転賞金王を狙う蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、1アンダーの「69」でこらえた。

「最後に我慢したご褒美が来た」。
後半12、15番のボギーで失速していた。
イーブンパーまで落ちた17番のパー5で、183ヤードの2打目を7アイアンで6メートルに乗せて、イーグルを奪った。
首位とは5打差で踏みとどまれた。
金子には1打リードの2アンダー・6位タイで週末に入れた。
前日初日のスタート前に、賞金レースを戦う上での心構えを質問した谷口徹(たにぐち・とおる)はその日のうちに帰阪をしたが、夜に今度はラインが届いた。
「奇跡は起きるものじゃなくて起こすもの」。
初日のプレー後に、蟬川が取材に答えて言った。「奇跡が起きて欲しいです」とのコメントが躍った記事を見た谷口からダメ出しが来た。
「起こします!」と、即返信。
「あと2日やりきるだけ。本当に優勝だけを目指す試合は久しぶりです」と、気合を入れなおした。
最終戦で勝って逆転賞金王に就いたのは、2000年(ファンケル沖縄inオープン)の片山晋呉(かたやま・しんご)と、2017年(本大会)の宮里優作(みやざと・ゆうさく)だけ(85年以降の記録)。
また「日本オープン(2022年)」と、本大会(2023年)と、「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ(今年)」に続く日本タイトル4勝目なら1973年のツアー制度施行後史上11人目、かつ2012年の谷口以来の快挙。
恩人の言ったとおりに奇跡を起こしてレジェンドに報いる。














