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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019

優勝杯、持ちたかった…。ホストプロの木下稜介は中止に無念も

最終日もプレーして、こんなふうにして、カップを持ちたかった…。2週後の「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権も欲しかった。
無念の思いを隠して木下は、13日朝にコースのロッカールームに置いたままにしていたキャディバッグを取りに来た。
クラブハウスの玄関入ってすぐの展示ケースの中で、午後から始まる表彰式で、勝者の手に渡るのを待つ優勝杯にはガラス越しで、名残惜し気に手をかけた。

2日目の第2ラウンドは、伸ばしきれずに通算8アンダーの6位タイでいったんコースを引き上げた。
台風19号が接近した12日土曜日の3日目は、待機中の宿でも体を動かし、気持ちを高めて13日日曜日の最終日に備えていたところへ、最終日も中止の一報が入った。

無念の思いで眺めていたテレビ速報には周辺地域の被害の状況も
入ってきて、「これは…仕方ない」。
たとえ台風が去っても、ゴルフができる状況ではないと判断された主催者の決定に、納得せざるをえなかった。

香川西高時代から、ブリヂストンのクラブを使い、13年のプロ入り以降は特に、スタッフには無理な要望も快く聞いてもらい、日ごろの感謝はとても口では伝えきれない。

「ここで優勝が、一番と思って今年も来たのですが…」。
2日目の第2ラウンド終了時点で、通算11アンダーの単独首位につけていた今平周吾の手に優勝杯は渡った。
「残念…。でも、トップ10入りは出来たので」。
「最低限の仕事は出来たのかなと思います。今年、残りの試合でいい報告ができたらいい」。
ロッカーの後片付けをきれいに済ませて、次週に思いを向けた。

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