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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2025

木下稜介が初ホールインワン「最後の意地」で4位入賞

回り慣れた泉ヶ丘で、記念の1打が飛び出した。
木下稜介(きのした・りょうすけ)の6番パー3(実測185ヤード)。

8番アイアンを握ったティショットは手前1メートルに着弾したのち、トトンと軽く弾んでススっ…と吸い込まれた。
ツアーでは、プロ13季目にして自身初のホールインワン達成だった。

主催者から30万円のご褒美をいただく快挙を契機に、そこから7、9番からターン後の10番に続いてまたビタビタつけ、12番から2度目の連続バーディを奪うと「ザ・ギャラリーホール」でにぎわう16番のパー3で、左奥から7メートルのバーディトライもねじ込み盛り上げた。



終盤に首位と2差まで迫っただけに、「上りの連続3パットは非常に悔しい」と、初ボギーの17番に続いて、ラストチャンスの18番パー5もイーグルトライからの3パットパー。

通算16アンダーの4位タイ止まりは無念だったが、5月のミズノオープン以来4か月ぶり、今季5度目のトップ10入りに、「ホールインワンから勢いづいていいプレーができた」。

自身初快挙の余韻は最後まで消えなかった。

今年からドラコンプロの山崎氏に習ったことで、飛距離アップに成功したが、少し精度に欠いていた。
「飛ばし方は分かったので、3、4週間前からまた昨年までのスイングに戻し始めてまたフィーリングが良くなってきた」と、実りの秋に向けて、再び上昇ムードが漂ってきた。

出身の奈良県から車で50分ほどで来られるここ泉ヶ丘カントリークラブは、母校の大阪学院大学の提携コースで、学生時代から親しんできた庭。
「関西出身ということで、たくさんの方が見に来てくださいましたし、きょうは最後の意地を見せようかな、と思っていました」。
地元ファンの期待にも十二分に応える4日間の締めくくりとなった。

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