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〜全英への道〜ミズノオープン 2025

史上4人目の偉業へ。木下稜介「連覇でまた全英オープンを経験したい」

世界最古のメジャー大会で、初出場を果たした時の年度もコース名も、大会回数すらもすらすら言える。
「僕は、セントジョージズで行われた149回大会で、初めて出させていただきました」。
木下稜介(きのした・りょうすけ)にとって、「全英オープン」はそれほどまでに思い入れがある。




コロナ禍の2020年のアジア共催「SMBCシンガポールオープン」で資格のある6位に入り、コロナ禍で翌年に延期された21年の「全英オープン」で、初のメジャー出場を果たして、予選を突破。
59位の成績を残している。

「同じフィールドで、世界のトップランカーたちと同じ条件でやれたことはすごくいい経験になりましたし、今僕がこの位置でできているのも、その経験のおかげと思います」と、今も大きな財産だ。

2度目の挑戦は昨年。
上位3人に資格があるこの「ミズノオープン」で自身3年ぶりの3勝目を挙げ、3年ぶりの出場を果たした。
再挑戦では予選落ちを喫したが、「あのセッティング、あのレベルの中で通用するゴルフがしたい」と、向上心にますます拍車がかかり、今年からドラコン王の山崎泰宏氏に師事。

5ヤードの飛距離アップと共に、相乗効果として課題の小技も磨かれるという一石二鳥で、今季開幕から先週まで5戦中4戦でトップ10入りと好調を継続中だ。
「今シーズンに入ってから、ずっと安定していると思いますし、成績も残せていますが、やっぱり優勝しないと意味がない」と、渇望している。

「全英オープンという大きな特典があるので今週、ここで連覇して、また全英オープンを経験し、もっと強くなりたいと思います」。
内田繁(1974年、75年)と草壁政治(1976年、77年)と、ブライアン・ワッツ(米、1994年、95年)に続く史上4人目の偉業へ。

力をこめた。

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