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日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ 2026
先週Vの藤本をこわごわハグ。木下稜介が挑む2週連続“奈良県勢V”
自身2つ目の日本タイトルへ。木下稜介(きのした・りょうすけ)が、先週の感動を胸に好スタートを切った。

初日の7アンダー「65」はボギーフリーと、ほぼ完ぺきな内容。
7メートルのバーディトライを狙った最後9番も惜しかった。「雨が強くなって、グリーンが遅くなってきたのもわかっていたんですけど…。ディンプル2個分くらいの感じです」。
ほんのわずかでカップに届かず悔しがったが、この日の7バーディは、ほぼ同距離をことごとくねじ込んでのもの。
「傾斜がすごく強くて難しいグリーンなんですけど、きょうは練習ラウンドよりスピードが落ちている感じがして」と、天候による変化に即、順応。
シニアツアーで3年連続賞金王を続ける同組の宮本勝昌(みやもと・かつまさ)からいいインスピレーションも受けた。
「初速が速いというか、ゆるまずしっかり打たれていて、見ていてすごく勉強になった。曲がりそうなラインも入りますし、そのへんを途中から取り入れさせてもらって、凄くいい感じで回れた」と、スタートダッシュした。
今年のプロ日本一を決定する蒲生ゴルフ倶楽部は大阪学院時代のリーグ戦など、幾度かプレー経験があるが、「あのころより、よりきれいになって、バンカーが変わったり、すごく難しくなっていて。まったく新しい感じです」。
“ビギナー”の心境で、謙虚に攻略につとめている。
先週の感動も、まださめやらない。
「関西オープン」で、13年ぶりの復活優勝を飾った3つ上の藤本佳則(ふじもと・よしのり)は、「学生時代から神様みたいな、はるか上の方」。
プロ転向後も参戦5戦目の「日本ゴルフツアー選手権」で初優勝するなど仰ぎ見ていた先輩プロが、2013年以降は勝ち星に見放され、コロナ禍(20ー21年)ではシード陥落。
一時は出場機会すら失った。
「きっと、心もプライドも折れたと思う」と、不遇の日々は想像に難くない。
「そこからの復活優勝だったので。凄いエネルギー、パワーがないとまた勝てない。13年間、すごい努力をしたんだな…」。
感動を伝えずにはおれなくて、今週火曜に、会場で出会うなり、思い切って藤本をハグ。
「ほんとうに、学生時代は話すのもおこがましいくらいの人でしたので」。
内心、こわごわではあったが、思っていた以上の笑顔で抱きしめ返してくれたので、木下も嬉しかった。
「同じ奈良県出身ということもあり、先輩に続きたい」。
木下が、ツアー初優勝を飾ったのも藤本同様に、2021年の「日本ゴルフツアー選手権」だった。
「若い時は感じてなかったんですけれど。たまたま“メジャー”で初優勝して、その重みを知りました。5年シードの特典もありますし、もちろん気合は入るけど、気合を入れすぎても空回りをするのが僕の悪いとこ。あえて平常心で、普段の試合と変わらず挑んでます」。
熱い思いは胸に秘め、2週連続の同郷Vをひそかにもくろむ。












