Tournament article

ANAオープンゴルフトーナメント 2019

2年ぶりの輪厚で、ジャンボ尾崎も感銘

自身3か月ぶりのツアーは、ジャンボにとっても2年ぶりの輪厚。昨年は震災の影響で中止となった大会は、7勝を誇る”我が庭”。

14番でダブルパーの「8」を打つなど、81を打ったが前半の13番と
2番ではバーディを奪い「やっぱり、輪厚はいいね。やれるんじゃないかという期待をさせてくれる」。

スタートホールに向かう小道には歴代覇者の写真パネルが並ぶ。
その先頭には初回の73年大会で、微笑む自分の顔。
「第1回目の大会なんて、素晴らしい顔をしてるよね。あんな顔してたんだな」と今年プロ50周年を迎えた72歳がしみじみと、46年前を自画自賛だ。

今週は千葉の自宅を出る前に、ジャンボも災害に見舞われた。
関東を襲った大型台風の15号は、風速50メートルを超える暴風雨に「月火水は、後片付けに追われて練習不足。北海道に限らず、日本中に天災が多い」と、顔をしかめた。

「でもこうやって、大会を再開してくれたんだから。ありがたい話」と、大好きな大会の復活には、ジャンボも感謝を禁じ得ない。

同組で回った若い堀川未来夢もスタート前に、6月のツアー選手権での初V報告を無事済ませて「僕が言うことじゃないかもしれないですけど、ジャンボさんは、要所で本当に良いゴルフをされていた」。半世紀近くも歳が離れた若手をも唸らせた。
初日のスタートから大ギャラリーを連れて出ていったジャンボ。
まさに大会と共に歩んできた。ANAオープンには自身のゴルフ人生と、歴史が詰まっている。
「自分がやれると思う限りは、出続けたい」。
2日目も、72歳が輪厚の主役だ。

関連記事