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カシオワールドオープン 2010

深堀圭一郎は「また必ず戻ってきます」

新たにシード入りの仲間入りを果たした選手がいるということは、その分、はじき出される選手がいるということで、これもまた勝負の世界の厳しい現実だ。

日本オープンなどツアー通算8勝のベテランもまた、その波にのみ込まれた。深堀圭一郎が、シード権の保持に失敗した。

足の裏の痛みを訴えたのは昨シーズン。今年は特別保障制度の適用を受けて、ひとまず昨年のシード権を確定させたあと、息つく間もなく来季にむけて、15年連続15度目の獲得を目指したが、足の状態は思ったよりひどく、ゴルフにも集中出来ないまま、この事実上の最終戦を迎えてしまった。

初日にまずまずのスタートを切り、土壇場のど根性に期待が集まったが結局大会は20位タイフィニッシュは、シード権の70位にはもうひといきの賞金ランキング73位に終わった。

最終18番パー5でイーグルトライがわずかに外れ、バーディフィニッシュにはちょっぴり複雑な表情で、「この1打がどうだったのか・・・分かりませんけれども、それでもやれることは精一杯やりました。僕にはベストプレーでした」と、この4日間にも悔いはない。

次週は茨城県のセントラルゴルフクラブで行われるファイナルQTにはエントリーしなかった。
今年の選手会長は「本来なら出なければ行けない立場」と自覚しながら苦渋の決断をした。

予選4日、決勝2日の6日間の長丁場は「今の僕にはきつい」。
この日最終日も13番の第2打で感じた足の痛み・・・。
「こんな状況の中で戦うしかないことが、一番悔しい。今後のことも考えて、ちゃんと戦えるようになって戻ってきたい」。
年内の手術も視野に、まずは完治を目標に治療に専念する。

「また元気で戻ってきます!」と男の約束をして、コースを後にした。

※今年、賞金ランキングによるシード権の保持に失敗した主な選手は・・・
71位 エディー・リー
72位 今野康晴(ツアー優勝による複数年シードは保持)
73位 深堀圭一郎
74位 プラヤド・マークセン(ツアー優勝による複数年シードは保持)
81位 井戸木鴻樹
83位 倉本昌弘(永久シード選手)
84位 桑原克典
85位 室田淳(生涯獲得賞金25位内の資格で出場権は保持)
86位 塚田好宣
90位 ウェイン・パースキー
91位 前田雄大
92位 スティーブン・コンラン
93位 津曲泰弦
94位 クレイグ・パリー
96位 額賀辰徳
97位 フランキー・ミノザ
98位 星野英正(ツアー優勝による複数年シードは保持)
102位 五十嵐雄二(ツアー優勝による複数年シードは保持)
103位 尾崎直道(永久シード選手)
107位 梶川剛奨(特別保障制度適用者)
109位 伊澤利光(ツアー優勝による複数年シードは保持)
122位 尾崎将司(永久シード選手)
124位 金鍾徳
130位 中嶋常幸(永久シード選手)
※  青木功(永久シード選手)
※  杉原輝雄(永久シード選手)
※  ジーブ・ミルカ・シン(ツアー優勝による複数年シードは保持)
※  髙橋竜彦(ツアー優勝による複数年シードは保持)
※  ブラント・ジョーブ
※  篠崎紀夫

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