ようやく自分の季節がやってきた。「過去８勝のうち、７勝が７月中旬以降の大会」。春先はいつも、アレルギー症状に悩まされて出遅れる。
「必死で頑張っても序盤はどうしてもダメで･･･」。

やはり今年も、夏を迎えてやっと本調子。深掘が通算７アンダーで、単独３位に浮上した。

ここ最近は「スライスが打ちたいのにうまく打てない」と悩んでいたが、ドライバーをマイナーチェンジ。
「約２ミリ、ネックの位置を変えたり･･･」。
微調整を重ね、ようやく馴染んできたことも大きい。

しかも今週は、得意の北海道での開催だ。
現存の道内３戦のうち、２００５年のサン・クロレラ クラシック（小樽ＣＣ）と98年、２００５年のＡＮＡオープン（札幌ＧＣ輪厚Ｃ）の覇者。

そして、千歳のザ・ノースカントリーゴルフクラブが舞台のこの大会で、「もし間違って、また勝つようなことがあれば、北海道全制覇」と、色気も出てきた。

また、大会主催のセガサミーホールディングス（株）の里見治・代表取締役会長兼社長には恩もある。
クラブ契約先ナイキのプロサービススタッフ、武井大輔さんの妻・史子さんの母の中村美枝子さんが、里見氏の秘書をつとめる。その縁で「僕も何かと会長に可愛がっていただいて･･･」。

また、美枝子さんにも「北海道の大会は、どうしてうちだけ勝ってないの！」といつもお尻をたたかれているだけに、恩義に厚い男は「勝って恩返し」と意気込んでいる。

• 深堀 圭一郎