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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2007

深堀圭一郎「ボディーブローみたい」

18番、渾身のウォーターショットは・・・
2年ぶりのツアー通算9勝目は目前だった。首位タイで迎えた最終18番。5番ウッドで打った残り267ヤードの第2打はグリーンを捉え、確実にバーディを奪う計算だった。
「でないと、絶対に最終組には勝てない、と」。
しかし計画はもろくも崩れ去った。
ボールは大ギャラリーの悲鳴とともに、グリーン手前の池に沈んだ。

浅い砂地にわずかに頭を覗かせていた第3打は、打てないライではなかった。
果敢にウォーターショットを試みたが、先よりも大きな悲鳴が呆然と立ち尽くす深堀をのみこんだ。

いちど跳ね上がったボールはしかし、斜面を登りきる勢いもなく再び池へ。
2度目の水切りショットでどうにか脱出したものの、寄せきれずにボギーに終わった。

ツアー5戦目の石川遼くんは本番前に、何度もこの池から練習していたと聞いていた。
「遼くんみたいに、僕も練習しておくべきだった」と、思わず浮かべた自嘲の笑み。

「残念会しよっか」と、片山と冗談交じりに話し合ったのは先週の日本オープン最終日。
ともに2度目のタイトルをにらみながら片山は2位、深堀は3位に終わったが、片山は今週、みごとリベンジに成功した。

「シンゴは先週の悔しさを晴らせたけれど僕は2週連続。キツイね。ボディーブローみたいに効いてくるね」と、苦笑した。
「でも、今週も逃げて負けたわけじゃない。攻めた結果のミスだからサバサバとした悔しさです。今年中に僕もリベンジしますんで、そのときにはまたお願いします!」。
選手会長が、今季残り5戦に賭ける。

  • 無常にも再び池へ。万事休す・・・

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