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サン・クロレラ クラシック 2006

平塚哲二は“アーメンコーナー”のワナにはまって2位タイ

一時は3打差の単独トップ。しかし、その差もあってないようなものだった。本人も、十分すぎるほどに分かっていた。「勝負は、上がり3ホールだと」。

会場の小樽カントリー倶楽部は、上がり3ホールが鬼門。
難易度上位のホールが集約されて「小樽のアーメンコーナー」とまで呼ばれている。

平塚も、そのワナにまんまとハマった。

悪夢は、15番パー4から始まった。
第2打は「最悪のラフ」。ピッチングウェッジで振り抜いたが「狙いとはまったく別の方向に飛んでった」。
バーディ、ボギーで谷原に並ばれた。
続く16番。
523ヤードと距離のあるパー4は、ティショットを左に曲げて顔がゆがんだ。
奥ラフからの4打目は大きくオーバー。ダブルボギーに、思わず苦笑いがこぼれ出た。

並んで迎えた18番は、谷原と揃ってティショットを左林へ。
フェアウェーに出すしかなく、ピッチングで打った残り105ヤードの第3打は、ピンまで10メートル。
パーセーブするには遠すぎた。

対して3メートルのパーパットをねじこんだ谷原に、今季2勝目を許した。

平塚のはなし
「僕の中で、敗因は15番。普通にやっていたつもりだったけど、ショットは良く曲がっていましたね。谷原君は、ショットが安定していたと思う。パットが入っていれば、もっと良いスコアになっていたのでは。最後のパットを決めるところも素晴らしい。
でも、僕もゴルフの状態は悪くないので、これからですね」。


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