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2003 アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント 2004

尾崎将司がコース新の63をマーク

占いでは「2003年は最悪の年」と出ていた。本来のジャンボならば、そんなことは気にもとめずに突き進んだだろう。

しかし、「そう思わずにはいられないほど、今年は運がなかった」。特に秋口以降、 “なんでこんなについてないんだ?”と、思わずつぶやいてしまうことが「万度(ばんたび)あった」という。それを「でもまあ、運気が悪いからしょうがない…と 思ってしまう自分が嫌だった。自分で自分に、ストレスをためていたような精神状態だったんだ」と、振り返る。

未勝利ながら、なんとか賞金ランク15位で今年1年を乗り越えた。一転して2004年 は、一挙に運気がアップする、と聞いている。
「来年は自分に期するものがある。より攻撃的に、かつリラックスした部分を取り入れていく」と、がぜん、前向きだ。

開催日は2003年ながら、獲得賞金は来シーズンの賞金ランクに加算されるのがこのトーナメントだ。つまり、今大会初日は新しいシーズンの、まさに初めの第一歩にあたる。

その1ホール目。
通常はパー5として使用し、さらに昨年より16ヤード距離が伸びて難易度1位の10番 パー4(488ヤード)。「完璧なティショットと完璧なセカンドショット」で、バーディ発進にも成功した。
波に乗ってこの日奪ったバーディ10個(1ボギー)は、63をマークしてコースレコードも更新。全体的にもほぼ満足のいく内容だ。

「今日みたいなゴルフができれば、楽しみになってくる。手ごたえもある。2003年の自分を振り払い、前向きな自分を積み重ねていきたいね!」。
来年の1月には57歳。 まだまだ、主役を張るつもりでいる。

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