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2003 アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント 2004

ジャンボ尾崎は2打差3位、1年2ヶ月ぶりの優勝のチャンス

最大瞬間風速22.0メートルの強風が吹いた前日2日目。「もう、どうにもできなかっ たよ・・・」と振り返ったのはグリーン上だ。
10年前、顔を出したイップス。
「あんな風の中じゃ、脳の指令が指先まで届かず、手が動かない、対応できないんだ・・・」。
再びぶり返した症状に、初日積み上げた10バーディの貯金は一気 に消えた。

「俺は 風が吹いたらお手上げだ。本当は、風の中でゴルフやっちゃいけない人間なんだ」と 思わず弱音を吐いてしまうほど、打ちのめされて9位に後退した。

それでも、絶好調のアイアンショットが救いだ。
前日よりやや弱まった風も幸いし、この日3日目は、ピンにピタピタと絡めた。

14番から3連続バーディ。イップスの症状も前日ほどではなく、18番では、ピン奥からスライスラインの4メートルのバーディチャンス。
「温室育ちだからな(苦笑)。このくらいの風で 済んでくれたら、 最後のみたいに左カップの内側から、柔らかいタッチで打てる。何でもなくやれる」 と、再び自信を取 り戻したジャンボ。

首位と2打差の通算7アンダー単独3位に、「とにかく、優勝争いの一角に入ってき た。とりあえずは 、それでいいんじゃない?」とニヤリと笑った。

写真=1年2ヶ月ぶりの優勝のチャンスに、「風さえ吹かなければ、俺もなんとかやれる。明日は風 が吹かないように、照る照る坊主でも作っとくか?笑)」。

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