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ジョージア東海クラシック 2002

大会みどころ

JGTO競技運営ディレクター 山中博史

「今年の三好CCは、選手たちからも“ちょっと違う”と好評です。
昨年の開催から一年間、主催者、コースのみなさんと、我々ツアースタッフで協議を重ねた結果、ティグラウンドの垣根や、ホールを塞いでいた枝を剪定して空間を広げることで、もともとの伝統溢れる雰囲気に、広々とした明るさが、加わりました。
さらに、フェアウェーのライン出しにも若干の変更点を加え、ラフは、昨年よりシビアに100〜150ミリに設定。
グリーン上は10フィート半から11フィートと適度なスピードもあり、より正確なショットが要求される、戦略性に富んだコースに生まれ変わりました。
総距離はそれほどないのですが、フェアウェー幅やラフの厳しさを考えれば、選手たちには、実際以上に長く、タフなコースに感じられることでしょう。

今年、今大会で我々が、コースセッティングのコンセプトとして掲げたのは、『選手たちには4日間、同じ難易度で闘ってもらえるようなフィールドつくりを目指そう』ということでした。
それはつまり、最終日につれて日に日に難しくなっていく、または日に日にどんどん易しくなっていく…など、4日間でばらつきが出るようなセッティングはやめにして、毎日、一定の難易度と感じられる舞台つくりを目指す、ということ。
たとえば、ただやみくもに難しくセッティングすれば、上位の選手たちは、最終日には守りのゴルフに徹すれば逃げ切れる、という展開になってしまいます。
逆に、極端に派手なバーディ合戦になるよう設定すれば、上位選手との差が開きすぎる危険性をはらみ、どんなに下位選手たちが追い上げようとも、最終日のバック9までには、すでに勝者が見えてしまうという、退屈な展開にもなりかねません。
4日間、一定の難易度に設定することでそれらを防ぎ、“最後まで、息詰まるゲームをファンのみなさんにお届けしたい…”それが今週、我々が、目指しているところなのです。

この三好で、毎年、名勝負が生まれてきたのは、ただ単に、ショットの正確さのみが要求されるコースではないからです。
昨年の伊沢選手、一昨年の宮瀬選手、2000年の横尾選手など、歴代チャンピオンの顔ぶれを見てもお分かりいただけるとおり、緻密さの中に大胆さをあわせもつ選手により多く、チャンスが生まれるコースだからこそ、なのです。

今年は、14年ぶりに三好に登場するジャンボ尾崎選手や、ツアー史上初の小学生プレーヤー・伊藤涼太君の出場など、みどころ満載。
ファンのみなさまには、ぜひコースに足を運ばれ、この迫力溢れる熱戦を、お楽しみいただければと思います」JGTO競技運営ディレクター 山中博史

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