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アイフルカップ 2002

「ご心配を、おかけしました!」

5月、肋軟骨剥離骨折で戦線離脱を余儀なくされた深堀圭一郎が、今週、復帰第1戦!
 プロアマ戦で、5アンダーをマークして「ゴルフのできる喜びを、かみ締めてます」

 この2ヶ月間、クラブさえ握れない日々に、「とにかく自分に、ムカついていていましたね」と、深堀は振り返った。
 5月のフジサンケイクラシック最終日、ショット時に左脇腹を襲った鋭い痛みは、日を追うごとに激しくなった。
 それでも、歯を食いしばってプレーを続けてきたが、とうとう、3週後のダイヤモンドカップで堪えきれずに棄権。
 精密検査を受けて、肋軟骨のはく離骨折が、発覚した。
 「なんで、折れるのか…。ゴルフができない焦りよりも、悔しくて、たまらなかった」

 先月は、できるだけ早く復帰したい、という思いから、完治しないままに、たびたび会場にも足を運んだが、練習ラウンドの段階で痛みが出て、結局、出場を断念せざるをえない日が続いていた。
 ここ数週間は、東京都の国立スポーツ科学センターで、腰を据えてリハビリに専念。
 サッカー選手や走り幅跳びの日本記録保持者、シンクロ選手などに混じって、主に腹筋・背筋の筋力の回復、股関節の強化に取り組んできた。
 ようやく、本格的に球が打てるようになったのが、先週金曜日は、一時帰国していた横尾要と1ラウンド。
 「痛みは、ほとんどなくなったので、あとは、実戦の勘を取り戻すだけ」
 この日のプロアマ戦では、5アンダーをマークして、本番にむけ、確かな手ごたえ。
 「ゴルフができる喜びを、感じましたね」

 本当ならば、「8月までは大事を取って球を打たないで」と、言われている。
 だが、この秋には、結果をだして前半の遅れを取り戻したい深堀は、「8月に、復帰するんじゃ、遅い。みなさんにも、心配ばかり、おかけしてたし」と、今週、一足早くツィンフィールズに乗り込み、復帰第1戦を迎えることとなった。
 「まだ最初の2、3試合は、リハビリラウンドになってしまうと思うけれど、ファンのみなさんにも、できるだけ早く“スコア”で注目していただけるように、頑張りたい」
 ツアーに、爽やかな笑顔が戻ってきた。

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