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住建産業オープン広島 2002

「このへんで、悩みつづけた日々に区切りをつけたい」八本松で7勝(西条Cは2勝)を誇る尾崎将司

この日のプロアマ戦2位で賞品を受け取るジャンボ、本戦こそ優勝・・・?!
2000年の8月以来、勝ち星に見放されている。
 ジャンボがポツリ、言う。
 「この2年間というのは、もしかしたら神様が、“おまえは今まで散々サボってきたのだから、一度、凡人に戻って、苦しみを知れ”って、言ってるのかもしれないね…」
 特に、この1年は復活Vを期して、「これまで経験したことないくらい」(尾崎)ハードトレーニング、練習を積んできた。
 だが昨年のこの大会も、『勝った』と確信した展開で、プレーオフの末2位。そんなことが何度も続き、「正直言って、もう、悩みつかれたよな…」
 とことん課題に取り組んで、コースに出るが、満足のいく結果が出ない。
 「必死にやればやるほど、思うようにいかないと、気力が急激に抜けていくんだ。それでも、2、3日はやれるけど、4日間通しての粘りが出ない。…毎朝、納豆を食べているけど、…だめだね(苦笑)」
 思わず出たため息を、ジョークで濁しごまかしたあと、「まあ、自業自得なんだけどね」と、つぶやいた尾崎。
 幾度も頂点に登り詰めてきた男が、それでもまだ飽きたらず、自分をいじめ抜き、さらに高みにたどり着こうと、もがきつづけている。

 今週のコース“八本松”は、今大会通算9勝のうち7勝を上げている、いわば、ジャンボの庭だ。
 「相性が良い、とかそういうことではなく、ここにくると、なんとなく今までやってきた結果が出る。そういうのがある」
 悩みつづけた、この2年間。
 「そんな日々に、ここらで区切りをつけたいし、区切りをつけられそうな、気がしている。そろそろ凡人から、本当の“プロスポーツ選手”に、戻らなくちゃ!(笑)」
 宣言どおり、今週、勝てば前人未到の同一大会10勝の記録達成。
 復活Vに、ふさわしい演出だ。

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