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日本オープンゴルフ選手権競技 1999

腰痛をはねのけ、湯原信光が通な6オーバー、単独2位

今季は持病の腰痛を悪化させ、前半戦のほとんどを欠場していた湯原だが、先週の全日空は危険したものの、8月末のKBCオーガスタでは4位タイ、9月に入ってからは日本プロマッチプレーでは準決勝進出(5位タイ)、サントリーオープンでは7タイと順調にベスト10以内をキープする戦いぶりを見せていた。
この日本オープンでも、初日8位タイ、単独2位、そして3日も単独2位をキープ。

ショットメーカーとして知られる湯原だが、このところま好調はパッティングの開眼だという。

「きょうはパットに助けられました」(湯原)という見事なパッティングは、再三ショートパットを外しながらも2打差のトップを行く尾崎直道を羨ましがらせるほど。

「2カ月間動けなかった時期があり、ショットにばかり頼って行くわけにはいかなくなって、ショートゲームの練習をやらざるを得なかったんです。パッティングに関しては、以前からティーチングプロに見てもらっていましたが、去年の後半ぐらいから、自分のやってきたことが間違っていたと、言われてきたことに納得して取り組めるようになりました。その成果が、いま出てきたのでしょう」(湯原)

どんな内容を教わっているかは、ティーチングプロとの契約で公表できないそうだが、「本人の持っているパーソナリティを大切にしたアドバイス」だという。

トップと2打差という好ポジションで迎える最終日については、「日本アマと日本オープンの両タイトルを持っているのは、大昔の赤星六郎さんは別にして、トミー(中嶋常幸)だけだから、思い入れは強いですね。こういうセッティングも好きだし、自分に合っていると思う。自分のできるゴルフの最大限を1打、1打やって行く」と、意気込みを語った。

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