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三井住友VISA太平洋マスターズ 2025

57歳のホストプロ・深堀圭一郎は宮本&近藤と同組「違う味付けも楽しんで」令和もいいけど昭和もね

通算8勝のベテランが、水曜日のプロアマ戦を終えてひとつ、大きな山場を終えた。

シニア選手の深堀圭一郎(ふかぼり・けいいちろう)は、石川遼(いしかわ・りょう)より1年早い22年から三井住友カードの契約選手として企業PRや大会の盛り上げに尽力しており、この日、一緒にゲストをおもてなししてくれたイ・ボミさんも、前に同社主催の“深堀圭一郎を囲む会”に参加してくれた一人だ。


ボミさん、きょうはプロアマ戦のご参加ありがとうございました!


2016年に2年連続で賞金1位に輝くなどJLPGAツアーで人気・実力共に№1を誇ったボミさんが、引退を表明したのは2023年。
すでに一線を退いた身ながら、ついこないだまでショットの不振に真剣に悩むなど、そのゴルフ愛と向上心は枯れることなく、この日は御殿場の高速グリーンとも懸命に格闘していたボミさん。

「本当に楽しんでくれたのも嬉しかったし『ちゃんと止まるのに、こんなに速いグリーンコンディションは女子ツアーでもなかなかない』って」。

かつての女王からの賞賛が、ホストプロにも誇らしい。

現在レギュラーツアーでは、テレビ中継の解説やリポートで携わることがもっぱらで、今年は初日に、57歳の誕生日を迎えた日米共催「ベイカレントクラシック」や、2003年にV経験がある日光で行われた「日本オープン」などでもマイクを握って歩いたが、そんな中でも本大会は、年唯一のレギュラーツアーとして挑戦するのが、深堀のここ数年のルーティン。

「今年で大会は53回目。長年男子ツアーにお力を貸していただいてきた中で、主催者やファン、ボランティアのみなさんが、これだけ一丸となって取り組んできた大会はなかなかない。僕も何かお手伝いができないか、と」。

今年も、主催者推薦をいただきエントリー。

「もちろん、精いっぱいやります」。
やる気はあるが、レギュラーツアーでの予選通過は、直近では23年の「ゴルフパートナー PRO-AM」が最後。

昨今のレギュラーツアーのレベルの高さを思えば「木金を回りきるのが精いっぱいかも…」と、つい弱気も出る。

で「僕は、(予選)落ちてもずっといます!土日もイベントたくさんやります」と、週末はいずれの結果になっても居残り宣言。

「ギャラリーのみなさんや、関係者のみなさま、住友カード会員のみなさまにご満足いただけますように」。

今年は、予選ラウンドの組合せも一興だ。

シニア仲間の宮本勝昌(みやもと・かつまさ)と、近藤智弘(こんどう・ともひろ)は唯一のレギュラー選手だが、今年48歳。

「10年ひと昔の組合せじゃない?」と、近藤も笑うとおり、宮本とは21年「パナソニックオープン」以来で、近藤にいたっては、なんと2013年の「ダンロップフェニックス」以来となる同組。

「令和のゴルフも迫力があっていいですけれど、今年はその中に、違う味付けもまぶされている」と深堀。

「昔の昭和世代のゴルフを楽しみにしてくださる方は宮本、近藤、深堀の組をちらっと見ていただけたら。そういえばこいつらいたな、と。箸休めという感じで、何ホールかでも楽しんでいただければ」と、自虐まじりに呼びかけていた。

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