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出発まであと3試合。石川遼が再挑戦(ライブ中継は12時30分から)

夢にも駆け足
30歳の誕生日を迎えた先週、最終日に折れてしまった5番ウッドは無事だったクラブヘッドに同じシャフトとグリップを装着して、「同じスペックで、問題ない」。

先週はすでに初秋の北海道から、今週の京都は開幕前日も、最高気温32度を記録するなど残暑が厳しく、夏季限定の短パン姿で練習ラウンドに出た石川遼は、ハーフでいったん休息を取った。

空き時間で取材に応じている間に雷雲が近づいてきて、雨が降り出した。空模様を気にしながらも質疑応答にたっぷり答えた。

先週の誕生日週に続いて今週も、石川のまわりはにぎやかだ。

来月行われる米二部「コーンフェリーツアー」の予選会に、セカンドステージから挑戦することが分かったのは20日の月曜日。

最終ステージまで勝ち進めれば、再びアメリカを拠点に米レギュラー「PGAツアー」への昇格を目指す。

30歳を期に、再挑戦に向かって駆け出す。
「大きな決断だったが、何歳からでも遅くない。やりたいことをやろうと思った」と、石川は思いを語った。

13年から5シーズンを戦い、17年に出場権を喪失した時にも米二部ツアーから、復活への道は残されていたが、「その時は行きたくなかった。まったくその価値が見えていなかった」という。

15歳の2007年に、最年少優勝を飾ってからツアー通算17勝。
「初めて出させてもらったプロの試合で優勝して、日本では下積みという経験がないと言っていいと思うんですけど。ずっと華やかなところでやらせてもらってきましたので」。

必ずまたアメリカに戻ると誓ったが、当時はあくまでも「いったん帰って、日本で積み重ねて、ポイントを稼いで、ワールドランキングをあげて」という道筋しか頭になかった。

気持ちに変化が生まれたのは、昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」や今年の「全米オープン」など、コロナ禍で海外参戦を重ねたあたりからという。
「ひとことでいえば環境。ゴルフ、コースのセッティングや景色だったり生活面。アメリカで当たり前に試合が続いていくこと。プレーすることが日常になること。すべてにおいて慣れることが大事、と」。

スポット参戦で挑むメジャーはいつも、よそゆきの顔をしていた。
「すごく特別に感じてしまう。 気持ちもゴルフも、1試合でアジャストしていかないといけないこともすごく多い」と、限界を感じていた。
「まずは1年続けてやってみて、自分の現在地を良くも悪くも見てみたい」。
米二部ツアーの、しかもセカンドステージからの再挑戦を決意した一番の理由である。

「アメリカで勝つとか、上位でやる。世界ランキングで自己最高より上に行きたい、とか。30歳になったことで、いま持っている目標への時間がくっきり見え始めた」という。

出場権を失い戻ってきた2017年時は「山登りの装備が足りなかった」と悔いていたが、「いまは4年前と絶対に状態が違う。登るための装備を備えてきて、それをアップデートしていく。エベレストと似たような隣の山を登る感じで、より近い環境で積み重ねていけるものがあると思える」。
体も、心も準備が整った。

今後の賞金ランキングによっては、最終予選からのチャレンジが可能となり予定も変わってくるが、現時点では出発まで日本であと3試合。
着々と再出発の準備を整える。

インターネットライブ中継は12時30分から!!

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