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三井住友VISA太平洋マスターズ 2017

今平周吾は「残り3試合で一発」/賞金レースの行方

現在賞金5位も、希望をつないだ。2週前は、中国のWGCHSBCチャンピオンズに出て、先週の沖縄では予選落ちをしていた今平。「お久しぶりです」。3週ぶりのトップ10入りに、久々に寡黙な笑みを振りまいた。

御殿場の2日目に、ここしばらくご無沙汰していた谷口直伝のドリルを復活させた。
ボールのすぐ手前にティペグを刺し込み、パターのストロークを繰り返すのは、アッパーブローに打つ癖を直すために、谷口徹に教えてもらった練習法だ。

「ここ2週間くらいパットが入らなかったので、またこの練習を始めたら、よくなってきた」と、3番から3メートル、6メートル、3メートルと立て続けのチャンスを逃さず3連続バーディを奪うなど、最終日に上昇してきた。

大会優勝で、賞金1位に再浮上した小平との賞金差は、約6700万円。
「僕は・・・ちょっと厳しいんじゃないか」と、モジモジしながら周囲の期待に応えて懸命に声を張った。
「もう1回は、優勝しないと賞金王はない。残り3試合あるのでそこで、一発出来たら」。

先週まで賞金1位だったチャン・キムは今週、腰の痛みで2日目のスタート前に棄権。同3位に落ちて、次週の出場もまだ決まっていない。
池田勇太は同2位から4位にランクを下げたが、次週のダンロップフェニックスで7年ぶり2度目の勝利なら、2年連続の賞金王も夢ではない。
今平もまた、諦めるのはまだ早い。25歳も最後までシーズンを盛り上げたい。

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