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関西オープンゴルフ選手権競技 2014

改めて祝結婚! 藤本佳則が好発進

右がトップアマの井関さん、43歳。確かに貫禄たっぷりです!
おめでた続きの“ビリケンさん”が、地元関西で好スタートを切った。課題のパットは「今まで合わなかったラインが、合ってきた」と、傾斜の強いグリーンに加えて、シビアなピン位置にも「奥に打ったら面倒くさいんで」と、マネジメントも巧みに、5アンダーで上がってきた。

初日は、関西のトップアマと、昨年大会のローアマの大堀裕次郎とに挟まれて、トッププロが貫禄を示した?
「いえいえ・・・井関さんのほうが貫禄がありますよ。良いゴルフをされていましたし」。同じ組でまわった井関剛義(いせきたかよし)さんは、大先輩のトップアマを律儀に立てつつ、しっかりスコアでリードした。

今年1月に8年間の交際を実らせ、祐未さんと結婚。その後、日をおかずに専属キャディの前村直昭さんに、待望の男児が誕生。おめでたムードの中で開けた今季は思い入れのある大会で、今季初Vにむけて好発進だ。

話題が新婚生活に及ぶと、途端にニタニタ。「うーんと、え〜っと」と、口ごもりながらも、しっかりとのろける。
「奥さんは僕のゴルフが良いときも悪いときも、常に態度が変わらないからリラックス出来る。ご飯も本当に美味しいしね!」。

特に大好物のローストビーフも結婚前は、「ご褒美のときだけ。めったに作ってくれない」と打ち明けていたものだが、今ではオーダーすればするだけ食卓に並ぶから、また嬉しい。
「応援には来て欲しいような、来て欲しくないような」となぜか複雑な心境も理由を聞けば、「僕ら選手みたいに、奥さんは良い道を歩けないでしょう? こ〜んな山道とか。プレー中も心配になってしまうから」と、愛情一杯。

それでも今週末はきっと、奈良の自宅から駆けつけてくれるはず。会場のここ六甲カントリー俱楽部は、前村さんのメンバーコースでもあり、前村さん自身のベストスコアもここでの71ということで、それもまた心強い。

ジュニア時代から、トップアマとして活躍を続け、東北福祉大時代は今大会でも、それこそ毎年、優勝だけを目指してきた。「僕にとっては非常に思い入れのある試合です」。その意気込みは、他のどの試合とも少し違う。
「地元で勝つほど難しいことはない」。そう思うからこそ、欲しいタイトル。
毎日、大勢の応援団を引き連れて、「応援してくれる人がいると、頑張ろうと思える。良いエネルギーになる」と、ここ地元でなにより感謝の通算3勝目を目指して歩く。

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