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ビンセントが妻とドラマみたいな完全V

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  • アツアツです©JGTOimages

熱い抱擁、喜びのキス。
遠慮して、しばらく誰も近づけない。
2人だけの世界。

「ゴルフ×音楽」をテーマにした本大会。コース一杯に流れるBGMが、甘いVシーンをドラマみたいに演出した。

日本に来て3年のスコット・ビンセントが、最愛の妻と嬉しいツアー初優勝を飾った。
99年「サントリーオープン」のニック・プライス以来のジンバブエ人覇者が誕生した。

「友がいて、妻がいる。ここでまた、2人で勝てるなんて、信じられない気持ちです」。

出会いは、留学中の米バージニア工科大学時代。サッカー部で活躍していた1歳下のケルシーさんに「なんてキレイな子がいるんだ」と、一目ぼれ。

交際を経て、4年前に結婚。その翌週から2人で転戦を始めて今ではほぼ全試合でバッグを担いでもらう。

「人生最高の経験をした」という先月の東京五輪ももちろん一緒。

アイスランドのプロサッカーチームで1シーズンほど活動していたスポーツウーマンだが、どんなに夫が誘っても、なぜかゴルフはやりたがらない。
「僕の精神状態をいつも見ているからかな…?」。
未経験でも、距離計算や風向きなど、完璧にこなしてくれる。

「プレー中は余計なことを考えがちだけど『落ち着いて』『冷静に』彼女はいつも僕の背中を上手に押してくれる。世界一の妻で、世界一のキャディさん」。

この日、最後の試練も共に力を合わせてドラマチックに乗り切った。
1差のトップで入った18番。「左以外ならどこでもいい」と念じて打った第1打は「案の定左へ。完全にOBと思った」というボールは幸運にも崖下で見つかったが、大ピンチは変わらない。

「落ち着いて」とケルシーさん。
「起きてしまったことは仕方がないわ。最善の方法を見つけましょう」と、2人で林の間に抜け道を探してフェアウェイに脱出。

3打目をグリーン右のカラーまで運んだ。
ウェッジで寄せた勝負のパーパットは80センチくらい。ちょうど肩幅ほどの距離だった。
でも、両手を大きく広げて「このくらい長く感じた」と震える手でねじ込み、ボギーなしの「68」を記録。
通算17アンダーで、1差の逃げ切り完全優勝を完成させた。

ここ芥屋ゴルフ倶楽部で行われているAbemaTVツアー「LANDIC CHALLENGE 7」でも、19年に優勝。
「大好きなコースで妻との素晴らしい思い出がまた増えた」。
愛サンサン。灼熱の芥屋が、ますますアツアツだった。

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