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〜全英への道〜 ミズノオープン 2006

今週、全英オープン日本予選最終戦

今年の全英オープンの、会場のロイヤル・リバプールGCは街の名前をそのまま取って、通称「ホイレーク」と呼ばれている。
ボビー・ジョーンズが1930年の年大会で、グランドスラムを達成したコースとしても知られている。

歴史と伝統のこの舞台を踏めるのは、今週の「〜全英への道〜ミズノオープン」の上位4人と、“全英オープン日本予選ランキング”の上位2位タイまでの選手たち。

世界最古のメジャーをかけて、熾烈な戦いが繰り広げられている。

現在、日本予選ランキングのトップを走るのは、谷原秀人だ。
実質2位の横尾要とは約300万円差。リーチがかかっているだけに、今週は最低でも決勝進出が条件だった。

しかし、「パット、ショットもバラバラ」と、散々なプレーぶりで通算3オーバーで暫定ながら、予選落ちは確実で、結果は自宅で待つこととなってしまった。

そして横尾(=写真上)はといえば、同4位の武藤俊憲(=同中)、5位の近藤智弘(=同下)の動向を気にしながらのプレーとなった。
本来なら決勝ラウンドまでに、2人を一気に引き離しておきたいところ。
しかし、いまショットが絶不調ときている。

この日2日目に、フェアウェーをキープできたホールはわずかに4回。
特に11番では、「死ぬかと思った」と、振り返る。
大きく曲げたティショットは丈高いラフの中。レイアップするしかなく第3打は244ヤードも残ってしまった。

「渾身の力をこめた。これ以上ないってくらいの当たりをした」。どうにかスプーンでエッジまで運んでパーセーブしたものの、この日は1日中「ピンチの連続」。
アプローチ、パットでしのぎまくって、予選通過はほぼ確定させたものの「大雨が降って、このまま2日で大会が終わってくれないかな・・・」とまで言い出す始末だ。

横尾がそんな状態だから、いずれも暫定ながら予選通過をほぼ確定させた武藤、近藤には付け入るスキがある。
「とりあえずはベストを尽くして、全英はそのご褒美だというつもりでプレーする」(武藤)。
「あと2日あるから。なんとかなる、という感じかな」(近藤)。
メジャーをかけた戦いはますます混沌としてきた。

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