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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2001

「会場に、応援しにきてくれる人だけじゃなく、テレビの向こうのファンのためにも・・・」(2打差トップの深堀圭一郎)

 前日の東尾理子にかわって、この日応援にかけつけてくれたのは、明大中野高校の後輩、栃東(とちあずま)関。1年前から親交を深めてきた後輩から、スタート前にエールを贈られ、「第一線で活躍している人は、パワーみたいなものを発散していて、そばにいてくれるだけで落ち着く」と、常に、存在を意識しながらプレー。鬼門の13番こそ、この日唯一のボギーとしたが、前半は5つのバーディを積み上げてターン。そして、224ヤードと距離があり最難関の最終18番では、4番アイアンでピン右1.5メートルにつけ、圧巻のバーディフィニッシュ。通算9アンダーで、2位と2打差の単独首位に立ち、大関の声援に応えた。

 「応援してくれる人がいると、プレッシャーより“どんな場面も諦めちゃいけない”という気持ちのほうが強くなる」と深堀。「だから、毎日、誰かが来てくれるといいんだけどなあ(笑)」
 翌3日目は、横浜ベイスターズの谷繁元信捕手が来るという情報もあるが、深堀が期待に応えたいのは、もちろん、友人たちだけではない。
 「ギャラリーのみなさん、ブラン管のむこうのファンのみなさんもいる。・・・そして、何より、僕自身のために」
 最高の形で、2001年シーズンを締めくくりたい、と深堀が、残り2日も歯を食いしばる。

写真下 = カジュアルなウェア姿で会場に訪れた栃東関は「今週、ぜひ勝ってほしいし、また、先輩はそのとおりにできる実力者。体は疲れていると思うが、今年最後なので、頑張って」と激励。

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