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ANAオープンゴルフトーナメント 2026
ジャンボさん最後の勝ち星。池田勇太が輪厚で追悼
第1回大会の1973年ー74年をかわきりに、94ー95年の2度連覇。ほか88年と、92年と、ついに2002年に55歳で飾った大会7勝目はいまだに破られない史上年長記録であるとともに、ジャンボさんこと尾崎将司さんにとっての人生最後の勝ち星(ツアー通算94勝)となった。

輪厚(わっつ)=ジャンボさんと言っても過言ではない。
まさに庭で、昨年12月に死去したジャンボさんへの追悼の思いを前面に出して挑むのが、2010年と2017年の2勝を誇る池田勇太(いけだ・ゆうた)だ。
ジャンボさん最後の優勝となった2002年時はまだ高校生。
テレビ中継にかじりつき「15番ホールからすべてのプレーを憶えている」という栄光の瞬間はもちろん、その翌年にジャンボさんが最後18番でボギーを叩いて、台湾の葉偉志(よう・いし)に1差で敗れて連覇を逃した2003年大会の模様も「悔しくて、テレビを叩きましたもん」と、昨日のように覚えている。
池田にとって「ANAオープン」は、惜敗の記憶でさえジャンボさんであり、ジャンボさんといえば「ANAオープン」なのである。
自身の大会初優勝となった2010年は、思慕のあまりに、当時自身の通算6勝目にして、勝って初めて泣いた試合。
「ジャンボさんが得意とする輪厚で一度でも勝たないと…」と、前年2009年の自身の初V時すら出なかった涙がこぼれた。
とりわけ今年1年を、「ジャンボさんへの追悼の年」と位置づける池田にとってこの大会に賭ける思いは強い。
「悲しい思いもありながら、そこで自分が頑張りたいという非常に強い思いと。そのすべてを成績で表したいな、と…」。
ただ、今年は22年に発症した顎編位症による賞金シード落ちからの復活初年度。
トップ10は2度あるものの、2019年までに通算21勝を重ねた際の感覚を取り戻すのがまず先で、シーズンも半ばを迎えて現在ポイントランク30位は、「いい時に比べて半分くらいのパフォーマンスしか出せていない」。
けっして納得いくものではないからこそ、思い出すのはジャンボさんの生き様。
本大会としては最後の出場となった2019年に、ジャンボさんがインタビューに答えて言った言葉は、いわばバイブルだ。
「ここに来るとやれる気がする。輪厚はいいな」
当時72歳。
「その年齢で、レギュラーツアーに来てやれる、って…。そのコメントが忘れられない。俺もあやかるって言ったら失礼だけど。その気持ちで今回入って来たし、明日からプレーしたい。今できる以上のパフォーマンスが出せるように準備がしたい」。
輪厚での自身2勝の経験を糧にする。
池田の熱い思いに応えて契約ウェアメーカー「muta MARINE(ムータマリン)」が特注してくれた、ジャンボさんを彷彿させるスリータックパンツを今季、ジャンボさんゆかりの試合限定で着用する。
「今週も、ジャンボさんが好きだった色合いや、デザインの衣装を何着か持ってきました。その日の気分なども考えて日々選びたいと思います」。
全身で思いを表現する。














