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日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ 2026
レジェンドたちも祝福した藤本佳則の復活V。史上29人目の2週連続Vなら8年前の雪辱にもなる
史上29人目(48例目)の2週連続優勝がかかる。藤本佳則(ふじもと・よしのり)には5年シードの本タイトル戦に、少なからずの因縁がある。

2018年大会で、最終日を1差のトップで出ながら、谷口徹(たにぐち・とおる)に追いつかれてプレーオフ2ホールで敗戦。
当時としては、5年ぶりの通算3勝目を逃している。
その後、勝てないままコロナ禍の20ー21年にシード陥落し、先週の「関西オープン」で、13年ぶりの復活優勝を飾るまで、不遇の4年間を過ごしている。
どん底まで落ちながら、再び栄光を掴むためには、2倍3倍以上の力がいる。
同じ奈良出身の木下稜介(きのした・りょうすけ)が、日ごろから畏怖する先輩プロをハグしてまで祝福せずにおれなかったのは、そこに至るまでの藤本の苦悩と重ねた努力が痛いほどわかるからだ。
V後の自宅は、お祝いの花ですっぴり埋もれた。
「奥さんが喜んでいます」。
家族や、それまで支えてくれた人々からの祝福はもちろんのこと、とりわけ藤本の心に沁みたのは、同業者からの祝福だ。
普段、シニアツアーを主管する公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)が主催する今週は特に、藤本のデビュー時を知るレジェンドたちが集結。
歴代賞金王の片山晋呉(かたやま・しんご)や手嶋多一(てしま・たいち)、宮本勝昌(みやもと・かつまさ)らの労いは「ほんとうに嬉しかった」と、しみじみと言った。
8年前のこの大会で、藤本を破った谷口も「13年間もブランクがあいたら諦める人間もいるだろう」と、復活までの道を思いやらずにいられない。
「相当、メンタルが強くないとできない。本当に凄いことだと思います」と絶賛し、「今週も調子は良さそうですし、またチャンスがあるかもしれない」と、藤本の快挙も示唆した。
本人は、「スコアはそうかもしれないですけど。内容は決して良くない。自分の中で、そんなにいいゴルフをしている感覚はない」と首をかしげながら、初日から2日続けて黙々と「67」をマークし、首位と2打差の通算10アンダーで、決勝へ。
2週連続Vが実現すれば、昨年の平田憲聖(「フジサンケイクラシック」⇒「Shinhan Donghae Open」)に続く、史上29人目(48例目)の快挙と共に、8年前の本大会で、谷口にプレーオフで敗れた雪辱も果たされる。












