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日本一の尾崎3兄弟。兄ジャンボを追いかけプロになった健夫と直道が惜別
2人の弟も、偉大な兄に導かれて、プロゴルフの道に分け入った。
圧倒的強さをジェット機になぞらえ評された兄のジャンボを筆頭に、次弟の健夫はジェット、末弟・直道にはジョーと「J」つながりの愛称がついた。
史上最多の94勝を誇る長兄を懸命に追いかけ、次弟のジェットこと健夫はツアー通算15勝。
末弟のジョーこと直道は、ツアー通算32勝を重ねて長兄ジャンボと共に、永久シード選手に名前を連ねた。
賞金王は、12回の長兄ジャンボに対して、直道が91年と99年とで2回。
初戴冠をかけた91年の「ゴルフ日本シリーズ日立カップ(現・ゴルフ日本シリーズJTカップ)」では、開幕前日に最愛の父を失ったが、葬儀を兄2人に任せて末弟の直道が奮闘。
前週の「カシオワールドオープン」に続く2週連続優勝で、賞金王を決めるという奇跡のドラマもあった。
直道が優勝した99年の「日本プロ」では2位に長兄、3位に次弟の健夫がつけた。
世界にも例を見ない、日本一の3きょうだいだった。
「兄弟というのは大抵進む道は別れていくと思うけど、我々兄弟は、たまたま同じ職業で約70年間一緒にいることができました。
兄がいない人生というのは経験がないから、今までよりもこれからが寂しいし苦しいと思う。今までいつも一緒で全てを教えてくれた。兄貴ありがとう!」次弟・健夫
「プロゴルファージャンボ尾崎というより、徳島の兄やんが思い出されます。高校野球で優勝してプロ野球選手になり尾崎家の家を建て直してくれました。プロゴルファー尾崎直道があるのは、兄貴が野球をやめてゴルフの道に進み、ゴルフというスポーツを教えてくれた、ジャンボ尾崎無しでは語れないと思うし感謝しかないです。兄貴ありがとう!」末弟・直道














