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THE OPEN CHAMPIONSHIP 2025
初メジャーの阿久津、ヨンハンは2年連続3度目の挑戦
阿久津未来也(あくつ・みきや)は6月の「ミズノオープン」で初Vを達成し、初のメジャー切符をつかんだ。

初舞台は北アイルランドのロイヤルポートラッシュだ。
出場を決めた瞬間よぎったことは、「マキロイさんのホームグラウンドなんで。絶対に圧倒される」。
今年のマスターズでグランドスラムを達成した英雄を生んだ地は、すでに開幕前から想像以上の盛り上がりを見せている。
「絶対に明日、1番のティショットは緊張すると思う」と、おのずと高ぶる。
でも、「あまりみなぎり過ぎても空回りするタイプなので。いつも通りのスタートを切れるように」。
本コースでの開催は、5大会ぶり3度目。過去映像での事前の予習によると、「特に1番ホールがキーになる」と、阿久津はみている。
「ダブルボギーとかもけっこう出ているし、初日の1番をすっと抜けられるように。明日の1番を大事に」と、平常心を言い聞かす。
「作りもそうですし、風もそうですし、バンカーの形状もそうですし、日本では絶対に経験できない。すべてのことが初めて尽くしのコースという印象です」と、開幕前から初のリンクスコースと格闘中。
「日本なら、ウェッジ2本で済む場面も7番アイアンとか5番アイアンとか、パターも含めてグリーンを外すと4本以上からチョイスしないといけない。普段の2倍、3倍頭を使う」と、フル回転だ。
練習ラウンドでは一緒に回ったビッグネームのプレーにも注視。
特に米2勝、欧州1勝、アジア1勝、LIV6勝のホアキン・ニーマンのプレーは圧巻だった。
「技を見ながら真似してみたりとか…」。
刺激には事欠かないが、「いち選手として行く以上はギャラリーになってはいけないと思うので。しっかり地に足をつけてプレーする」。
出発前に誓った目標を胸に、日本時間の17日16時3分に、記念すべき第1打を打つ。
そのほか「ミズノオープン」上位3人の資格で出場権を得たのは、韓国の宋永漢(ソン・ヨンハン)も。

昨年(ロイヤルトゥルーン)と、2017年(ロイヤルバークデール)に続く2年連続3度目の挑戦だが「今回のコースが一番難しい」と、眉をしかめて「集中することが一番大事」。
過去2度とも予選通過を果たしており、リンクスとの相性は悪くない。
<日本勢&JGTO選手>
・松山英樹(21年マスターズ優勝)
・金谷拓実(フェデレーションランキングトップ5)
・星野陸也(24年欧州・DPワールドツアーポイントランキング25位内)
・ショーン・ノリス(25年欧州・DPワールドツアーポイントランキング上位)
・今平周吾(24年日本オープン優勝)
・阿久津未来也(ミズノオープン優勝)
・宋永漢(ミズノオープン2位)
・河本力(ミズノオープン2位)














