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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2021

クイーンもキングも”B社で独占”計画へ。賞金2位の木下稜介「優勝したい」

エイエイオー!(がぶっ)
大会主催のブリヂストン契約プロなら今週は、誰もが譲れない戦いへ。
エイ・エイ・オーの第一声は、だれが言う?

一緒に練習ラウンドした片岡大育(かたおか・だいすけ、=写真左)は、香川西高校の3つ上。
でも「そりゃあ、今年はリョウスケでしょう!」。
「いやいや…!! それは先輩が…」と、どうぞどうぞの譲り合い。

押し問答の末に、目下賞金2位が同社を代表して気合いを入れた。

「チームBで盛り上げるぞ〜〜〜〜〜〜!!」。

右隣の長谷川祥平は、大阪学院大の2つ後輩。
先輩に追いつきたいと、拳にかみつこうとしたのを寸前で、さらりとかわして高笑い。

大事なホストVで賞金1位を奪還へ。
お膳立ては整った。

「中学時代からずっとお世話になってるメーカーさんで、今週は一番気合いが入る大会。優勝目指してやりたい」と、木下稜介(きのした・りょうすけ)。

今週、おろし立てのドライバー「ブリヂストンB1」は2週前から大会に備えて調整を続けてきたとっておき。
「一番は、曲がらない。打感が柔らかくて、すごくコントロールしやい。飛距離も出ますし、そこがセールスポイント」と、珠玉の宣伝文句は自らのゴルフで証明したい。

今週、キャディを頼んだ奥嶋誠昭コーチは、「担げば勝つ」と言われる強運で、教え子の稲見萌寧さんは8月、東京五輪で銀メダルも獲得。

「さすがに、これは持ってる。あやかりたい」と、言うまでもなく、今年6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」では2人で力を合わせてツアー初Vからの連勝を飾っており、好相性はすでに実証済み。

賞金1位で迎えた先週の「バンテリン東海クラシック」で、チャン・キムが優勝。2位に後退したけど「今週、優勝して1位に返り咲けたらメーカーさんにも結果で返せる」と、意気込む。

今大会終了後の賞金ランク5位内に、米二部ツアー最終予選会の出場資格がある。
「片山さんや、谷原さん…。世界を経験している方々に、本当にいろんなご意見を聞けて。できるだけ早く海外でプレーしたほうがいい、というお言葉もたくさん頂きました」と本当に、迷いに迷った末に決断。

「今はコロナもあるし、アメリカへの挑戦は来年以降に。今年はこのまま日本に専念して、松山選手や石川選手みたいに賞金王を獲って、世界ランキングで50位に入ってマスターズにトライしたい」と、目標を定めた。

今季すでに7勝を飾り、女子ツアーの賞金1位でばく進中の稲見さんもブリヂストンの契約プロ。
「稲見さんには、まだまだ及ばないですけど、女子も男子も賞金1位が獲れるとメーカーさんにも喜んでもらえる。男子は僕が」と、秋晴れの袖ケ浦でホストプロの思いは高まるばかりだ。
  • クラブもキャディさんも超一級です!

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