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今平周吾が4冠 (ジャパンゴルフツアー表彰式)

今年の各部門別ランキングで1位の選手を表彰する「ジャパンゴルフツアー表彰式」が9日、都内のANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、特別賞を含めて全17部門11人を表彰した。

今平周吾は2年連続の賞金王と最優秀選手賞のほか、総合力を示す「メルセデス・ベンツトータルランキング賞」とパーキープ率で、4冠に輝いた。

前日終えたばかりのシーズン最終戦で最多の3勝目をあげた石川遼はバーディ率と、10年ぶり4回目のゴルフ記者賞を受賞。
11月の三井住友VISA太平洋マスターズで、史上4人目のアマVを達成した金谷拓実さん(東北福祉大3年)が、特別賞を受けた。

2年連続の偉業を達成した翌日。賞金王は悔しさをスーツに包み、レッドカーペットを闊歩。喝さいを浴びて登壇。受賞者を代表して、受賞の喜びを語った。

シーズン最後の晴れ舞台はスポンサーやファン、関係者のみなさんを招待し、日ごろの感謝を示す場所でもある。

今平は、合わせて契約メーカー「ヤマハ」のスタッフやトレーナーの渡辺さん、2年連続の戴冠を一番そばで支えてくれた柏木キャディへの労いを述べた。
デビュー時より、格段にスピーチが上達した。隣で耳を傾けた石川も、選手会長の挨拶時に「今平選手が完璧なスピーチをしてくれたので、話すことがない」と、称えた。

今年から、メルセデス・ベンツが冠についた「トータルポイントランキング」は賞金100万円と、「メルセデスベンツS450」が副賞についてくる。
「お父さんとお母さんにプレゼントしようと思います」と明かし、受賞シーンにかけつけた家族を喜ばせた。

壇上で各賞の高額賞金や豪華賞品を何度も受けながら、賞金王の脳裏には、前日の惜敗シーンがチラリ。シーズン最終戦の最終ホールを単独首位で迎えながら3パット。パー3のダブルボギーで敗れた場面を思い返せばやはり「2勝で終わってしまったのは悔しい」。
改めて、年間3勝を来季の目標に掲げた。

2年連続の戴冠で、今週更新の世界ランキングは32位に。来季も4つのメジャーすべてに出場できる見込みだ。

今年、4月のマスターズで初出場を果たしたが、特別招待枠だった。
来季は世界ランク50位内での資格を得て「自力で行けるのは、自信になる」と、胸を張る一方で「海外に行くと、思うようなゴルフが出来ていない。(世界ランク)30何位という数字は、海外に行くとちょっと(自分には評価が)高いのかな…」と、やや引け目。

今年、最終メジャーの全英オープン後に「4つのメジャーですべて予選落ちをしたのは日本の今平だけ」という海外のネットニュースを見つけて「恥ずかしかった」と、打ち明けたことがある。
来季は遠征時の体調管理や、さらなるパワーアップにつとめて「今年は4つのメジャーですべて予選を通る」。
ハレの日に、雪辱尽くしの2020を誓った。

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