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ダンロップフェニックストーナメント 2019

金谷さんに感心、周吾にメラメラ。松山英樹が「勝ってよい1年に」

ウッズに次ぐ2位につけた10月の「ZOZOチャンピオンシップ」以来の国内2戦目に臨む松山英樹が、20日水曜日の開幕前日会見に応じて、大会と優勝への熱い思いを吐露した。

大会主催のスリクソンが世界に誇る契約プロ。
14年から主戦場を米ツアーに移したあとも、ほぼ毎年律儀に帰国。そのたびにV争に絡むなど、大会を盛り上げてきたが、優勝回数は14年の1勝にとどまっている。
「思い入れのある大会ですが5年、勝てていないのが悔しい。今年こそ勝てるようにしたい」。

17年のWGC「ブリヂストン招待」で、日本人として最多の米5勝を挙げたがその後は主戦場でも勝ち星は足踏み。

今年、自身最後の出場試合だった今月第1週のWGC「HSBCチャンピオンズ」も開催前に腰を痛めたこともあり、11位に終わった。今年も、優勝には届かなかった。

「腰の状態は、もう問題ない。長らく勝っていないので、優勝する感覚を忘れてしまった。ここで勝って、今年はよい年だったと言いたい」と、勝利への強い渇きを匂わせた。

先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、可愛がっている大学後輩が、11年大会の自身に次ぐ史上4人目のアマVを達成。
金谷拓実さんには今夏、8月に会った際に色々と相談を受けたそうで「その時に‟プロの試合で勝てよ”と伝えたら、本当に勝っちゃった。プレッシャーをかけたほうがいいのかな…」と、笑いながら「すごいな、と思ってみていた」と、金谷さんの勝負強さを評価。

今週の月曜日には、大学先輩の谷原秀人と後輩の佐藤大平と練習ラウンドを回った。
「谷原さんにはアマ時代から、何かと気にかけてもらい、今もアメリカに来られた時は一緒にご飯を食べたり。後輩のプロも増えてきたので自分も後輩にとって、谷原さんのような存在になれるように頑張りたい」。
伝統を受け継ぎ、継承する者としての使命をより強くして挑む、ホスト試合だ。

初日、2日は米最高の飛ばし屋、キャメロン・チャンプと、今平周吾と同組。
「キャメロンとは先月も回りましたが、飛距離が違いすぎるので。見ないようにします」とこちらには、マイペースを決め込むが「周吾とは、ジュニア時代に回って負けた記憶が。今回は、勝てるようにしたい」。
”逆輸入”のホストプロは、日本の賞金1位とツアーで初の同組対決にはメラメラだ。

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