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ダンロップフェニックストーナメント 2013

ジャンボ尾崎が40回連続出場を記録

大会の歴史は尾崎将司の歴史であるといっても過言ではない。1974年から始まった40回という長い歴史を語るとすれば、絶対に外せないのが1996年。

前人未踏の大会3連覇という偉業は、本人にとってもプロ通算100勝目という、大金字塔を成し遂げた瞬間でもあった。フェニックスといえば、ジャンボ。ジャンボといえば、フェニックスといってもいいくらいである。

そして、66歳を迎えた今年は40回目の記念大会に、40回連続出場を記録。また新たな歴史が刻まれる記念の年は、40数年来のライバルと直接対決でしのぎを削る。

トム・ワトソンが、振り返る。「ジャンボさんとは確か、73年のハワイアンオープンのあとのエキシビションマッチで回ったのが初めてだったのではないか・・・」。以来、お互いに世界の舞台で数々のドラマを作ってきたが、今大会なら2人の思い出という点でもやっぱりあの年。

ジャンボが3連覇を達成したとき、最終日最終組で回ったのがワトソンだった。2人の激突は翌年も続き、1997年には今度はワトソンが、前年の雪辱を晴らして大会2勝目を飾るなど宮崎での2人の勇姿は、とりわけドラマチックな記憶として、地元ファンの胸にも刻まれている。

もっとも、「俺はいちばん新しい勝利にしか興味がない」と、今でも言ってはばからないジャンボは「俺は、20年前からボケが始まっているから」とジョークではぐらかす。40回連続出場に関しても「皆勤賞なんか、小学校でももらったことがない」と、茶化すにとどまり、けっして過去の栄光に浸るようなことはしなかったが・・・。

再び、この地で相まみえる2人。
「トムも肩が痛いと言っているし、我々の年齢になるとなあ」と、苦笑いを浮かべながら「その中で少しでも良いプレーをしようと思っているし、その気持ちは誰よりも強い」と、ジャンボ。
「でも近頃じゃ、誰よりも悪いスコアで上がってくるのが俺なんだなあ・・・」と、これまた再び苦笑いで「でも、新しいものにトライすることも、進歩のひとつだし、プラスになることには何でも貪欲だから」と、同じクラブメーカーの2人は、今週から新しいドライバーを武器に、共闘の構えだ。
「トムと一緒に回るのは、おそらくこれが最後。2人で少しでも良いプレーがしたい」。40回大会の初日は、絶対に見逃せない1日となりそうだ。

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