Tournament article

アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

日アの選手会長が揃って好発進

アジアンツアーの選手会長、チービンは練習日のアクシデントもなんのその、の好発進
アジアから50人、日本から61人のトッププロが参加しているこの「アジアパシフィック パナソニックオープン」で、両ツアーの“顔”が揃って上位に名を連ねた。

まずアジアンツアーは、シンガポール出身のラム チービンだ。
母校アリゾナ大学で、経営学の学位を取得していることが評価され今年、自身初の選手会長に就任した選手だ。

ホームツアーでは、もはやすっかり定番のサングラス姿。しかし、今週ばかりは痛々しい傷跡を隠すためだった・・・!?

本戦直前の練習日のことだった。練習場で、空いた席を目指して歩いていたら、いきなり衝撃を受けた。
他の選手が通路近くで素振りをしていたことに、気づかなかった。
ちょうど、目の上辺りにクラブが直撃したのだ。

すぐに病院に駆け込んだが脳にも異常はなく、幸い、事故時もサングラスをしていたから助かったが、小さな傷口と、青あざはなお残っている。

まぶたも少し腫れ上がり、若干見えにくそうだがそれとは裏腹に、ゴルフの調子は視界良好。
この日初日のスタートは、2組目の7時9分と早かったが、「ここは非常にフェアウェーが狭いけれど、朝はまだ風もなかったから安全にプレーが出来た。ティアップ時間に恵まれたね」ととことんプラス思考で、ニッコリ笑う。
初日の66は、首位タイ発進に「今日はこれ以上は臨めない。最高のスタートが切れました」と、満足そうだ。

そして、我らが日本の顔は、宮本勝昌。
同スコアの4アンダーで並んだ同組の近藤共弘の切れの良いゴルフに感心しきりで、「僕はといえば、こんちゃんに申し訳ないくらいのラッキーゴルフ」と、同時に恐縮しきり。

前半は、14番でダブルボギーの出だし。さらに16番でもピンチを迎え、「またダボかも」とよぎった場面でチップインを決めて一転、バーディに。
続いて、ティショットが右奧にこぼれた打ち下ろしの17番パー4(357ヤード)でもまた一つスコアを縮めたように、「今日はそんな感じでリズムも良かった」と、4アンダーに笑顔がこぼれた。

チービンも、宮本も定例会議やスポンサーとの折衝など、本業以外でも多忙を極めながらも上手に両立している点でも立場は同じ。

チービンに、この日は1打ビハインドの宮本は、「お互いのツアーの代表として、ゴルフでも負けたくない」と、もうひとりの選手会長の存在を、発奮材料に変えていた。

  • 日本の選手会長、宮本も負けじと続く・・・!!

関連記事