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ダンロップフェニックストーナメント 2009

平塚哲二と久保谷健一が首位タイに

平塚と
飲み仲間が首位タイで並んで揃って決勝ラウンドに進出だ。以前、久保谷健一は「365日飲酒を目指している」と、珍妙な目標を語ったことがあったが、平塚もまたしかりだ。

昨年から、これまた仲良しの矢野東が禁酒を励行。ファンから「平塚さんもやめたんですか」とよく聞かれるが、胸を張って「いいえ、まったくやめてません」。それどころかむしろ「僕は風邪をひいても酒は飲む」。

そんなツアーきっての酒豪2人だが、酒の席では「ゴルフの話しはほとんどしない」という。
というのも久保谷は今季は2位3回、3位1回、4位1回。たびたび優勝争いに加わるなど現在賞金ランクは5位と、絶好調だ。

それにひきかえ平塚は、今年は5月の中日クラウンズで1勝を挙げたというのに、同ランクでは20位にとどまって、総合的には久保谷に大きく差をつけられている。

「そんな人に、ゴルフの話しをされても自慢してんのか、と」。
しかも、それほど調子が良いくせに、久保谷はいつも後ろ向きなことしか言わないから「らちがあかない」。
底抜けのマイナス思考は「いっつもアカンアカンばっかりで。それを聞いていると腹が立ってくる」。
腹いせにいつも、久保谷に酒代を奢らせてやるのだが、それもこれも本音では「ケンケン(久保谷の愛称)が羨ましい」という気持ちの裏返しだ。

いよいよそんな日頃の憂さを晴らすときが来た。
3日目は、最終組で飲み仲間との直接対決に「チャンスがあったら、もう1勝したい」と、平塚。
そして久保谷もまた「今日は、最後にこれでよしと思えるようなバーディが獲れたし、明日もちょっとでも不安を残さないラウンドをして最終日に向かいたい」と、前日の初日よりはちょっぴり前向き。
いまは、ちょうど矢野も米ツアーの出場権をかけたQスクールのセカンドステージで奮闘中だ。「来年はアメリカでやりたい、とずっと言っていたからチャンスをつかんで欲しい」とエールを送った平塚の活躍を、矢野も海の向こうで願っていることだろう。
  • 久保谷が揃って首位浮上。飲み仲間が直接対決へ…!!

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