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フジサンケイクラシック 2008

2001年大会のチャンピオンが快挙達成

富士桜カントリー倶楽部の16番パー3(187ヤード)にかけられた東芝提供のホールインワン賞は、該当者がなければ毎年、賞金が繰り越されていくしくみだ。
2005年に韓国のI・J・ジャンが達成して800万円というビッグマネーをさらったあとは何事もなく過ぎて、今年は昨年までの2年間を合わせた400万円と、今年の賞金100万円を合わせた合計500万円がかかっていた。

大会の順位で言うと7位に相当する高額賞金を、みごと手にしたのは48歳のベテラン、フランキー・ミノザだ。

6番アイアンでのティショットが手前からカップに吸い込まれていく様は「はっきりと見えた」そうで、「とても興奮しましたよ!」と大喜びだ。

2001年大会のチャンピオンでもあるフィリピンの英雄は、このイーグルに勢いづいて、前半のインコースで30をマークした。

しかし後半の7番で、邪魔が入った。
インパクトの瞬間に、蝶々が飛んできて顔にぶつかったそうで、「プッシュアウトしてしまって・・・」。ダブルボギーで勢いは止まり、「あれがなければもっと伸ばせた」と残念そうだった。

思いがけない“副収入”は、20位タイの賞金160万円よりもずっと多く、堅実なプロらしく「とりあえず銀行に預けます」と話した。

なおこの日最終日はミノザのほかに、プロ10年目の井手口正一(=写真下)もホールインワンを達成したが、こちらは賞がかかっていないアウトの7番パー3(212ヤード)だった。
主催者のご厚意により10万円のお祝い金を受け取って感謝したものの、やっぱりついミノザと比べてしまう。
ツアーでは自身初という快挙達成も「僕のはちょっと寂しい・・・」と、おどけて苦笑い。
シード2年目の今季はこれまで成績が思わしくなく「これを復調の良いきっかけに頑張ります」と気を取り直していた。

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