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中日クラウンズ 2016

連覇を狙う、I・J・ジャン

今年57回という長い歴史と伝統の中にあっても、連覇を達成したのは青木功とジャンボ尾崎しかまだいない。今年、その偉業に挑むのは、韓国のI・J・ジャンだ。
和合と絶大な相性を誇る。
昨年は、ブレンダン・ジョーンズとのプレーオフを制して、2012年に続く大会2勝目を飾った。今大会での複数年Vは、これまた青木やジャンボ、片山ら錚々たる永久シード選手に続いて史上6人目(1973年のツアー制度施行後)の快挙であった。

今年もその気満々で、戻ってきた。このオフは、米カリフォルニア州にある自宅で「運転手をしてました」。11歳になる息子の学校の送り迎えは「朝6時半に起き、夕方は3時にまた迎えにいきます」。そんな日常生活の繰り返しこそ満喫した。

シーズンが始まると、家族とはめったに会えなくなる。だからオフは、いつも一緒に過ごす時間を大切にする。そのかわりに、若手選手を自宅に招いて、息子が学校に行っている間にラウンドしたり、トレーニングをしたり。

若い選手に刺激を受けているつもりでも、43歳も寄る年波には勝てない。「どんなにトレーニングをしても、ここだけはどうにも・・・」と、苦笑いでぽっこりお腹をさすりつつ、「僕も歳です」と言って、いつものジャンスマイル。
ますます円熟味を増すゴルフこそ、和合では何よりの武器。
「今年も勝てるように頑張ります!」。
昨年は、福島県の子どもたちに大会2勝目を捧げた。連覇の3勝目ならミズキもきっともっと喜んでくれるだろう。

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