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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

ディフェンディングチャンピオン増田伸洋狙うは連覇と自身2度目のメジャー戦

先週の全米オープンで“メジャーデビュー”。世界一タフなコースと言ってもいいオークモントでの壮絶な戦いは予選落ちに終わったが「打ちのめされた感じはない」と、増田は言った。

むしろ、最終予選を突破して世界ランカーと同じ舞台に立てた喜びと誇り。同時に、「いま足りないものを補えば、自分にもやれる」との手ごたえとともに持ち帰った。

「僕にいま足りないものは、ティショットの正確性と、グリーン回りのショットの引き出しの数」。
はじめてコースを前にしたときは、「一体、いくつ打つんだろう」と呆然と立ち尽くした。
しかし、ラウンドを重ねるにつれて、自分なりに納得いくプレーができるようになってきた。
「結果はどうあれ、俺にも歯が立たないわけではない」という確信を持ったのだという。

そして、何より「百聞は一見にしかず」。
実際にこの世界最高峰のフィールドを自分の目で見て経験できたことが、今後への大きな自信となったと増田は言う。

それだけに帰国第1戦の今大会では気合が入っている。
今年から2つのトーナメントが手を結んだことで、「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」と名称がひとつになった今大会。
そのため昨年度覇者は増田のほかに、韓国のS・K・ホと2人いることになるが、開催コースは増田が初優勝を飾った兵庫県西宮市のよみうりカントリークラブだ。

「ここに来ると、なぜかティショットが真っ直ぐ行く気がしてくる」と、本人も相性のよさを口にしているだけに、増田により分があるといえよう。

連覇の準備も万全に、今年再び最強タッグを組んだ。
昨年のよみうりオープンでバッグを担いでくれた進藤大典さんは、本来は谷原秀人の専属キャディだ。
しかし、谷原は大会を前に進藤さんに快くこういってくれたのだ。
「増田さんをアシストして、今年も勝って来い!」。
今大会の上位4人には、7月の全英オープンの出場権も与えられる。
2年連続優勝なら、来月にもう一度、憧れのメジャー舞台に立てるのだ。


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