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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007

谷原秀人「もう1勝狙います。次は3週連続優勝です」

この週はトレーナーの山坂さん(左)をキャディに起用して戦った谷原は頼りになるアニキ分。
谷原はサントリーオープンで、専属キャディの進藤大典さんを藤島豊和に貸し出した。初シード入りをかけて奮闘中の東北福祉大の後輩に、8月のKBCオーガスタに続く2戦目の“レンタル”。

これまでの計4勝をアシストして谷原の攻め方、コースマネジメントを知り尽くした進藤さんに藤島の「教育係り」を一任し、自分はトレーナーの山坂元一さんをキャディに起用したものの、山坂さんはキャディ業はまったくの素人だ。

おかげで、クラブの番手選びから歩測、グリーンのライン読みなどこの週は何から何まで自分でやらなくてはならなくなった。

おまけに最終日は目も覚めるようなブルーのウェアに合わせてコーディネイトした新品の「オシャレな」スパイクが足に合わず、前半の9ホールで両かかとが靴擦れに。

痛みを堪えるのに必死で、プレーにまったく集中できない。
仕方なく、9番のティグラウンドで履き替えた。
その途端、12番からの4連続バーディに「自分でもびっくりでした。替えて良かったですね」と、逆転Vの秘話を苦笑いで明かした。

そんな苦労の数々も藤島が自己最高の4位に入り、また競技は54ホールに短縮されたにもかかわらず主催者のご厚意で賞金総額1億円は選手たちに全額支払われることになって報われたが、谷原はさらに欲張った。

「今週はこんなに大変な思いをしたのだから。全額加えてもらいたい」。

規定により、やはり競技が54ホールになった前週のフジサンケイクラシックに続き、賞金ランクへの加算は75%。
2週連続優勝を達成したとはいえ、自身初の賞金王取りを狙う谷原には少々厳しい展開に、そんなジョークも飛び出したが、決まりは決まりだ。

「こうなったらもう1勝。次は3週連続を狙います」。
有言実行男がまたぶち上げた。

※今年のサントリーオープンは大会2日目が中止となり競技は54ホールに短縮されました。規定により賞金ランクへの加算は75%となりますが、主催者のご厚意により選手たちには全額が支払われます。

  • 18番グリーンに駆けつけた専属キャディの進藤さん(左)や後輩の藤島(右)ら仲間の手で・・・
  • 感激の胴上げに宙を舞った!

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