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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007

谷原秀人が首位タイ

前半のインコースはピンチの連続。「今日は11番と13番と・・・」言いよどむ谷原に「17番と18番もやろ?」。すかさず合いの手を入れたのが、同組の谷口徹だ。

スコアカードを提出し、先にクラブハウスに上がってきた谷原がまずリーダーのインタビューに臨んだ。
この日のプレーの内容を振り返っている間に、次に会見を受ける予定の谷口が部屋に入ってきて記者席に陣取った。

「質問、いいですか」とおどけて谷口。
「今日のプレーは凄いですね」と言われて「お互いさまです!」。
というか、むしろ“今日はありがとうございます”と言いたいところだ。

この日初日は、谷口のプレーに引っ張られた。
13番で2メートル。16番で7メートル。前半から飛ばす谷口を、谷原も懸命に追いかけた。

ティショットを再三、林に入れながらも「しのぎにしのいだ」。
前半の11番は、グリーン左のバンカーにつかまった。寄せきれずカラーから5メートルのパーパットを入れた。
そのほかにも「今日は寄せワンが上手かった」と、胸を張る。

台風9号の影響で、次第に勢いを増していく風。
加えて、うっそうと生い茂る松林にセパレートされたここ総武カントリークラブは少しでもショットを曲げると命取り。
そんな状況の中で、首位スタートには価値がある。
「しかもこのコースでノーボギはかなり嬉しい!」。

今週、顔を合わすなり谷口に言われた。
「俺に宣戦布告やな?」。
先週のフジサンケイクラシックで今季初優勝をあげた谷原は、その表彰式でぶちあげた。
「谷口さんを捕まえます」。
現在、賞金ランク1位の谷口に照準をあわせ、賞金王取りを宣言したのだ。

その「余韻」のまま、今週も好発進。
最終日の夜は仲間との祝勝会を開き、夜中の3時まで盛り上がったが、翌朝9時には日課のトレーニングで汗を流したタフガイが、自身初の2週連続Ⅴ達成にむけ上々のスタートを切った。

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