試合があるところなら、どこへでも出かけていく。貪欲なのだ。「今年は、出倒しま すよ」と不敵に笑うのは、シード3年目の平塚だ。
その言葉どおり、今年はこれまでの12試合すべてに出場。うちトップ10入りも6回と 好調を維持し、現 在賞金ランクは5位。“いま、もっとも優勝に近い”と評判の男は、連戦で右足の付 け根に痛みを感じながらも、やはりオフにゆっくり休むということはしなかった。先 週のオープンウィーク は、18日（金）から2日間の日程で開催された『北陸オープン』の開催コース、呉羽 カントリークラブ （富山県）に現れて、2位と4打差の通算11アンダーであっさりと、優勝をさらって いった。今週 は、その勢いのまま会場入り。
「チャンスがあればどこへでも、です（笑）。今週、“2週連続”もチラっと考える けど、でもそれより今は、小さいことからコツコツと。自分ができることを精一杯 やって、その結果のツアー初優勝ならば本望です」。控えめに話しながらも、その視 線の奥にはぎらぎらと、闘志がみなぎっていた。

• 平塚 哲二