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マンダムルシードよみうりオープンゴルフトーナメント 2003

マンダムルシードよみうりオープン予選2日目は、尾崎将司が単独トップ

56歳が、無邪気な笑顔を浮かべて言った。
「ゴルフも人間も、ようやく大人になりつつある」。その手に、確かな手ごたえを掴んでいる。「いま、ジャンボは高度成長期だよ!(笑)」
試行錯誤を続けた成果だ。
この3週間をかけて、全クラブのシャフトを、以前より、7〜8グラム、軽いものに取り替えた。
今年の開幕戦から、昨年よりも10グラム重いシャフトで戦っていたのだが「そのせいで、ときどき、振り切れなく感じることもあったんだ」。反省して、先週、すべてのシャフト交換を済ませると、途端に「振り抜きが良くなった」。
特に、この日は後半のパー3でその真価を発揮した。
13番、17番。いずれも7アイアンを握った2ホールで1メートル前後にピタリとつけ、バーディ。
「バーディを奪うためには、やはりアイアンの切れ。変化をつけたことの効果は大きいね」と、納得顔だ。
今週、ジャンボが「変化をつけた」ものには、シャフトのほかに、もうひとつある。
それは、「ミスしても、怒らないこと」だ。
「これまでの俺は、自分のミスに苛立っている部分が多かった。・・・でも、そろそろ俺も大人にならないといけないと思ってね(笑)」。
もちろん、この心境の変化はゴルフの内容が充実しているからこそ。
会場のよみうりカントリークラブはコースの起伏が激しく、不利な条件になりかねないが、それさえも軽く、笑い飛ばした。
「疲れは、良いプレーが解消してくれるもん。いまは戦える態勢にあるし、あとは普通に大人のゴルフをやっとけば、(優勝は)自然と手に入るだろう」

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