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日本オープンゴルフ選手権競技 2002

「歴史のある大会で、記録を塗り替えるのって、光栄です。嬉しいですね」と笑顔の佐藤。

前日の練習日は、「こんなに小さくて速いグリーンなら、スコアが出るはずもない」と、思っていた。
先週の大会では、V争い。しかし「ショットがバラバラ」で最終日の18番では、セカンドショットを木に当てるトラブルでダブルボギーをたたき、4位タイに甘んじていた。
今週の会場に来ても、若干、先週の調子を引きずっていたから、「余計に、コースが難しく感じられていたんですけどねえ…」。
そんな佐藤が、なんとこの日は8バーディノーボギーの8アンダー。3打差リードで、首位発進だ。
「我ながら、凄いスコア! 今日はコースが、まったく違って見えましたね!(笑)」

今朝の練習グリーンで、アプローチにヒントをつかんだのが、大きかった。
「どうも最近、ヘッドだけ動かしたスイングしていたと、気が付いて」。
手首を極力固め、腕も一緒に積極的に動かすように心がけると、フィーリングが出た。
これをパッティングにも応用したら、「今日はパットが、入りまくり!」
目が強く、極端にブレークする下関のグリーンも、佐藤の手にかかると、おてのものだ。
チャンスパットのみならず、ピンチのパットも、面白いように決めて、62。92年大会、尾崎将司が記録した大会史上最小スコアの64(パー72)を、2打も更新してしまった。
「歴史のある大会で、記録を塗り替えるのって、光栄です。嬉しいですね」と笑顔の佐藤。
最終日には、「人生で一番欲しいタイトル」“日本一”という、さらなる“栄冠”を、掴み取れるか。

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