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全日空オープン 2002

「いつか勝つ、という信念を持ってやってきた」

ジャンボ尾崎の777日間

777日ぶりに、ジャンボが、再び離陸した。
「今日でひと区切り、これからがまた、始まりだよ!」
これで、通算113勝目(海外ツアー含む)。
55歳は、それでもまだ勝ち足りんとばかりに、指を一本、高々とさしあげて、復活宣言だ。

00年サン・クロレラクラシック以来、勝ち星に見放されること、2年と1ヶ月。この777日間は、毎日が、自身との戦いだった。
試合から自宅に戻ったその日の夜のうちにも、黙々と、トレーニングに励み、肉体にムチ打つジャンボの姿があった。

そんな日々を、「いつか勝つ、という信念を持ってやってきた。人間として、非常に充実した時間だった。その成果を出せたことは、何よりの薬だ」と、しみじみと話した。

再び節目の30回大会を制した今大会の“初代チャンピオン”は、この勝利で、改めて、悟ったことがある。

それは、「勝つために、必要な条件」。
それは、「観衆に、感動を与えるゲームを見せる」こと。
それは、すなわち、ジャンボがデビュー当時から続けてきたプレースタイルを貫くことでもあった。

“もっと遠くに、もっと大胆に”

そんなゴルフスタイルを持続させるためには「技術より、まずパワーアップが先決」と、この2年、肉体面の強化に、取り組んできたのだ。

この日の最終日、藤田との1ストロークの争いに苦しみながらも、最後まで攻めのゴルフを貫いて、人々の、心に残るゲームを見せられた。
「それが、嬉しかった」
ひそかに汗水流してきた777日の成果を、実感できた瞬間だった。

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